2ch用語「ヲチ」の意味とは?使い方から「ヲチスレ」まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「ヲチ」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

☆「ヲチ」をざっくり言うと……

読み方ヲチ
意味ウォッチ(Watch)の形を変化させた言葉で、観察することの意味
由来英単語の”Watch”
類義語ヲチスレ、ヲチ案件など
対義語隠れファンなど

「ヲチ」の意味をスッキリ理解!

ヲチ:ウォッチ(Watch)の形を変化させた言葉で、観察するという意味

「ヲチ」の意味を詳しく

「ヲチ」とは、英単語の”Watch”を変化させた言葉で、「見ること」、「観察すること」を意味します。

「ヲチ」は、ネットの内外問わず個人や企業、メディアなどを陰でこっそり観察することです。またそのような行為をする人を「ヲチャー」と呼びます。

最近では、インターネット、特にSNSで多く使われる言葉です。

「ヲチ」の例
ある有名人がSNSで「この服装お気に入り!」というような自撮りの写真を投稿したとします。

「ヲチャ―」はその投稿をコピーし、匿名の掲示板に載せます。そして、「これどう思う?」というようにネット上で議論をします。たいていの場合、そのような議論は批判や悪口が多く、ただの悪口大会になってしまいます。

このように、他人の写真や情報を陰でこっそりと見て陰口に発展させてしまう人を「ヲチャー」と言います。

「ヲチ」や「ヲチャー」は、特定の価値観をもとにして対象を過度に非難する場合、あまり良い行為とは言えません

「ヲチ」の使い方

  1. 今度はあの有名人のTwitterをヲチするわ。
  2. 私のTwitter誰かにヲチられて、晒されてるっぽい。
  3. ヲチ対象を広げるわ。

①のように、こっそりとTwitterを観察すること「ヲチ」と言い、①の発言者を「ヲチャー」と言います。

②では、ヲチャ―がTwitterを観察し、さらに別のところで面白おかしく拡散されている状況を表しています。

③は、こっそり観察する対象を広げることを意味します。

「ヲチ」の由来

「ヲチ」は本来、ウォッチ(Watch)つまり「見ること」や「観察すること」を指していました。

しかし、インターネットが発展していくにつれ、ヲチ対象に直接攻撃を加えたり、陰で誹謗中傷したりということが増えていきました

そのため、「ヲチ」は「観察すること」でなく、「陰でニヤニヤと観察し、それを別の人に密告すること」というイメージに変化していってしまいました。

 

ちなみに、5ちゃんねるの「ネットWatch板」や「ツイッター観察板」では、ヲチの対象となる人物への迷惑行為を禁止しています。そのため、迷惑行為は、ヲチ先の相手や周囲を傷つけるだけでなく、場合によっては名誉毀損などに該当する可能性もあるので注意が必要です。

「ヲチ」の類義語

「ヲチ」には以下のような類義語があります。

  • ヲチスレ:こっそり観察した内容を話題にして雑談するスレッドのこと
  • ヲチ案件:目が離せない話題のこと

それぞれ見ていきましょう。

「ヲチスレ」

「ヲチスレ」は、次のようなものです。

たとえば、問題発言が多いお騒がせ芸能人のブログに対して、あるユーザーが、「またこんなことを言っているぞ」というような発言をしたとします。それとともに、問題発言のリンクやコピーが書き込みサイトに張られ、それについての議論が始まります。

このように、観察したことによって得た内容(ヲチ)とその内容についての議論(スレ)のことを「ヲチスレ」と言います。

「ヲチ案件」

「ヲチ案件」は、有名人のスキャンダルや問題行動など、今後の展開が気になるような話題のことを言います。

一部のユーザーにとって、上記のような話題は掲示板や書き込みサイトを盛り上げるため、「ヲチ案件があるなら知りたい!」というように使われることがあります。

「ヲチ」の対義語

「ヲチ」には以下のような対義語があります。

  • 隠れファン:実際にはファンであるが、そのことを隠していること

隠れて観察している点では同じですが、陰で悪口を言ったり、批判したりはしないので対義語になります。

まとめ

以上、この記事では「ヲチ」について解説しました。

読み方ヲチ
意味ウォッチ(Watch)の形を変化させた言葉で、観察することの意味
由来英単語の”Watch”
類義語ヲチスレ、ヲチ案件など
対義語隠れファンなど

「ヲチ」はSNSなどのインターネットサービスが発展していくにつれて、意味が変化し、ネガティブな印象に代わっていきました。

顔や名前を出さなくてもいいからといって、なんでもありというわけではありません。

モラルを持って楽しく利用していきましょうね。