“fit”・“match”・“suit”は、どれも「〜に合っている」という意味を持っています。そのため、同じようなイメージを持っている人は、少なくないとでしょう。ただ、もしそれぞれの違いを問われたとき、しっかり答えることができるでしょうか?
今回は、”fit”・”match”・”suit”の使い分けについて、詳しく解説していきます。
結論:”fit”はサイズ、”match”は同等のもの同士、”suit”は条件。
“fit”は、形や色、大きさが、ぴったりと適合することです。
“match”は、同じような物同士が、調和していることを指します。
“suit”は、条件を満たしていることを意味します。
“fit”の定義と使い方
“fit”の意味は、形や色、大きさが、ぴったりと適合することです。主に、サイズが合う時に用いられます。日本語でも「体にフイットしている」と言ったりするので、想像はつきやすいでしょう。
主語に来る名詞は、「物」になります。また、目的語にくる名詞は、「人」か「物」になります。
“fit”の使い方の例
- These shirt fit me very well.
(このシャツは、私にぴったりだ。) - A picture fit a frame.
(絵を額に、はめ込む。)
①は、「物が人に合っている。」という形式の例文です。シャツのサイズが、私に合っていることを示しているので、”fit”が使われます。
②は、「物が物に合っている。」という形式の例文です。絵の大きさが、額の大きさに合っていることを示しています。
“match”の定義と使い方
“match”とは、2つの同じ種類のものが、調和していることを指します。つまり、「物が物に合う。」ということです。日本語で「ご飯に漬物が、マッチしている。」といった感じで使われるので、これも想像がつきやすいと思います。
目的語には、「人」が来ません。主語にも、目的語にも「物」が来ます。
“match”の使い方の例
- A bule tie will match that jacket.
(その上着には、青いネクタイが合う。) - The words match the music.
(歌詞が、曲に合っている。)
①では、「上着」と「ネクタイ」が比べられています。つまり、2つの衣類が調和していることを表しているので、”match”が使われます。
②は、「歌詞」と「曲」が比べられています。つまり、2つの作品同士が、調和していることを表しています。
“suit”の定義と使い方
“suit”とは、似合っていたり、好みに合っていたりと、条件を満たしていることを意味します。たとえば、雰囲気や衣服が人に合う時に用いられます。しかし、「サイズが合う」の場合は、使えません。
目的語には、「人」と「物」どちらが来ても大丈夫です。
“suit”の使い方の例
- Would one o’clock suit you?
(1時で、ご都合いかがですか?) - Red hats suit her fair skin.
(彼女の色白の肌には、赤い帽子が似合う。)
①は、「1時」という「条件」を、満たすことができるかどうかを尋ねている文です。そのため、”suit”が使われています。
②は、「彼女の色白の肌」という「条件」に、「赤い帽子」が合っていることを表しています。
まとめ
以上、この記事では、”fit” “match” “suit”の違いについて解説しました。
- “fit”:主に、サイズが合っているとき。
- “match”:2つの同じような物同士が、合っているとき。
- “suit”:条件を満たしているとき。
これで、この3つの単語の使い分けは、完璧です。日本語で使われる意味に、惑わされないように注意しましょう。