今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「テクスチャー」です。
「テクスチャー」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「テクスチャー」をざっくり言うと……
英語表記 | テクスチャー(texture) |
---|---|
意味 | ものの感触、質感、手触り |
語源 | 英語の “texture” |
類義語 | マチエール |
「テクスチャー」の意味をスッキリ理解!
「テクスチャー」の意味を詳しく
「テクスチャー」とは、ものの感触、質感、手触りのことです。
「テクスチャー」は、使用されるシチュエーションによって異なる意味をもちます。シチュエーションは大きく分けて、ものの質感を表す場合、CGやデザイン業界において用いられる場合、音楽の分野で用いられる場合の3つがあります。
ものの質感を表す場合は、金属や紙、木材や化粧品などの手触りを表します。また、食べ物の舌触りを表す場合にも用いられます。
CGやデザイン業界で用いられる場合は、木材や布の質感や表面を表現した模様や画像のことを表します。この場合、「テクスチャー」ではなく「テクスチャ」と表記されることもあります。
音楽業界で用いられる場合は、音の響きや空気感という意味で用いられます。この場合は、「テクスチャー」ではなく「テクスチュア」と表される傾向にあります。
「テクスチャー」の使い方
- この化粧下地は、スーっと肌に馴染み、かつテクスチャーも滑らかなので数年前から繰り返し購入している。
- ホームページに背景をつけるために、無料で使用できるテクスチャーを探す。
- この曲は、重低音がよく聞こえてくるテクスチャーの重い曲だと感じた。
①の「テクスチャー」は「ものの肌触り」のことを表しています。さっぱりとしている感じであれば「軽いテクスチャー」、反対にしっとりとしている感じであれば「重いテクスチャー」と表すことがあります。①の「滑らか」のような形容詞や形容動詞が後に続くこともあります。
②の「テクスチャー」は、デザインの分野で用いられます。上記にあるように、木材や布などの質感を表した模様や画像のことを指しています。よく「テクスチャ」とも表されます。
③の「テクスチャー」は、音楽業界において使用されます。「音の響きによる空間の空気感」を表しています。
明るい曲調であれば「テクスチャーの軽い音楽」、低い音が目立つような暗い感じの曲調であれば「テクスチャーの重い楽曲」と表します。また、「テクスチュア」とも用いられます。
「テクスチャー」の語源
テクスチャーの語源は英語の “texture” です。
“texture”は、カタカナ語の「テクスチャー」と同様に「ものの手触り、感触、食感」「背景に利用する画像」という意味を持っています。しかし、音楽の空気感を表すような場面では、あまり用いられない点がカタカナ語の「テクスチャー」とは異なります。
「テクスチャー」の類義語
テクスチャーには以下のような類義語があります。
- マチエール:絵肌の調子
「マチエール」とは「絵肌の調子」のことです。主に美術の分野で用いられます。「絵肌の調子」というのは、実際に手や肌で感じた質感ではなく、目で見た質感のことを言います。
まとめ
以上、この記事では「テクスチャー」について解説しました。
英語表記 | テクスチャー(texture) |
---|---|
意味 | ものの感触、質感、手触り |
語源 | 英語の “texture” |
類義語 | マチエール |
「テクスチャー」について、意味を正しく理解できましたでしょうか。
「ものの感触、食感、手触り」という意味でよく耳にする言葉ですが、シチュエーションによって別の意味を持っていることを覚えておきましょう。主に、質感を表す場合、CGやデザイン業界において用いられる場合、音楽の分野で用いられる場合の3パターンがあります。
また、類義語の「マチエール」との意味の違いも覚えておくと良いですね。