今回ご紹介する言葉は、熟語の「明快(めいかい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「明快」をざっくり言うと……
読み方 | 明快(めいかい) |
---|---|
意味 | 物事がわかりやすくあきらかになっていること |
類義語 | 明瞭、明白、簡明など |
対義語 | 難解 |
英語訳 | clear(はっきりとしている) |
「明快」の意味をスッキリ理解!
「明快」の意味を詳しく
「明快」には、物事があきらかになって、わかりやすいという意味があります。
「明」には「明るい」という意味のほかに、「あきらかである」「はっきりしている」っという意味があります。また、「快」という字には「こころよい」や「気持ちよい」という意味があります。
これらの字が組み合わさり、「はっきりとしてこころよい」という意味になっています。
「明快」と「明解」
「明快」と似た言葉に「明解」というものがあります。こちらも「明快」とほぼ似た意味を持ちますが、「明快」が「筋道が通ってわかりやすい」というニュアンスを持つのに対し、「明解」は「わかりやすい解釈」という意味になります。
つまり、「明解」には「解釈」という過程が必要で、順をたどれば誰でも同じように理解するような物事については、「明解」を使うことができないのです。
一般的にはあまり「明解」が使われる場面が多くないので、使い分けに困ったら「明快」を使いましょう。
「明快」の使い方
- その先生は、難しい問題を明快に説明してくれた。
- 「じゃんけんで勝った方が最後のひとつのプリンを食べられる」というルールは、単純明快でいいと思う。
上記の例文のように、「明快」は「明快に」や「単純明快」などの形で使われます。
①の例文では、「先生」の解説が理路整然としており、わかりやすいということが表現されています。「難しい問題」の複雑な解き方を、ひとつひとつ解きほぐしていく印象が伝わります。
②の例文では、「単純明快」という四字熟語の形で「明快」が使われています。「ルール」を単純にすることで、誰にでもわかりやすくなっている様子が伝わります。
「明快」の類義語
明快には以下のような類義語があります。
- 明瞭:はっきりとしていること
- 明白:疑う余地がなく明らかであること
- 簡明:簡単で明らかであること
- 端的:無駄がなくはっきりとしている様子
「明白」は、誰が見ても明らかで疑いの余地がない様子を表します。「明瞭」とは違い、「視界が明白」や「明白な景色」などという表現がしないため注意が必要です。
「簡明」には、「明快」「明瞭」「明白」に対し、「簡単である」というニュアンスが加わります。複雑なものを省略したり言い換えたりして、単純化している場合に使えます。
「端的」にも「はっきりとしている」という意味があります。さらに、「遠回しを避けて結論だけを出す」というニュアンスもあり、その点でほかの言葉と使い分けることができます。
「明快」の対義語
明快には以下のような対義語があります。
- 難解:難しくわかりにくいこと
「明快」の「かい」は「快」ですが、「難解」の「かい」は「解」となり、字が異なるので注意しましょう。
「明快」の英語訳
明快を英語に訳すと、次のような表現になります。
- clear(はっきりとしている)
- articulate(理路整然としている)
clearは、あきらかである様子やはっきりとして曇りがない様子全般をカバーしています。
一方でarticultureは、考えや発音の明瞭さという狭い範囲でしか使えませんが、よりフォーマルな場で使える丁寧な言葉です。
場面に応じて使い分けられるようにしましょう。
まとめ
以上、この記事では「明快」について解説しました。
読み方 | 明快(めいかい) |
---|---|
意味 | 物事がわかりやすくあきらかになっていること |
類義語 | 明瞭、明白、簡明など |
対義語 | 難解 |
英語訳 | clear(はっきりとしている) |
「明快」は類義語の多い言葉ですが、それぞれの意味を明快にして使い分けられるようにしましょう。