今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「クラウド」です。
「クラウド」の意味、使い方、語源についてわかりやすく解説します。
☆「クラウド」をざっくり言うと……
英語表記 | クラウド(cloud) |
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意味 | ネット経由でサーバーやアプリなどのサービスを利用するスタイルのこと |
語源 | 英語の”cloud” |
「クラウド」の意味をスッキリ理解!
「クラウド」の意味を詳しく
「クラウド」とは、ネット経由でサーバーやアプリなどのサービスを利用するスタイルのことです。
「クラウド」は、主にIT業界で用いられます。IT業界においてクラウドは、「クラウドコンピューティング」と呼ばれます。
「クラウドコンピューティング」とは、特定のパソコンにアプリやサーバーをインストールしたり購入しなくても、ネットにアクセスすることでアプリやサーバーを利用できるサービスのことです。
「クラウド」サービスは、Googleの「Gmail」が代表的な例としてあげられます。この場合は、パソコンにメールソフトをインストールしていなくても、Googleのアカウントを作成するだけで、ブラウザを通してメールを利用することができます。
「クラウド」でないサービスは、Outlookのようなメールソフトが代表的な例としてあげられます。メールソフトをパソコンにインストールすることで、メールを送信することができます。
また、文章を作成するために、Wordのようなアプリケーションソフトをインストールして作業を行う場合にもクラウドは使用していません。この場合は、文章を作成してその端末自体にファイルを保存をするため、クラウドを利用せずとも作成から保存までの作業が完結します。
したがって、「クラウド」サービスは、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなど、ネットにアクセスできるデバイスであればどこからでもそのサービスを利用することができます。
「クラウド」の使い方
- 現代はクラウドサービスが普及してきたので、どのデバイスからでも自分のアカウントにアクセスすることが可能になった。
- クラウドには、膨大な量のデータが集まっているので、しっかりとしたセキュリティー対策が必要だ。
- 万が一、パソコンのデータが消えた場合を想定して、クラウドに保存しておく。
上記3つの例文の「クラウド」は、どれも「ネット経由でサーバーやアプリなどのサービスを利用すること」という意味で用いられています。
①の例文のように、「クラウド」は、主に「パソコン」や「データ」などのIT用語や「サービス」などの語句と共に使用されます。
②の例文では、「クラウド」は、「ネット経由で利用できるサーバー」という意味で用いられています。
③の例文は、写真や資料をパソコン上だけでなく、クラウドにも保存しておくという状況を表しています。データをクラウド上にも保存しておくことで、水没など何かしらの被害によって、パソコンの機能が停止してしまっても、別のパソコンからアクセスでき、データを保護できます。
「クラウド」の語源
クラウドの語源は英語の “cloud” です。
英語の”cloud”は「雲・雲状のもの」という意味を持っています。
「クラウドコンピューティング」という言葉が生まれた理由は、コンピューター技術者たちが、ネットワークの図を書く際に雲の絵を使うことが多かったからです。
ネットワークの図を書く際に雲の絵を使用したことには、明確な理由があります。それは、「つながっている先が見えない」というネットワークの特徴が、地上からはその上を見ることができない「雲」のイメージと重なったからであると言われています。
まとめ
以上、この記事では「クラウド」について解説しました。
英語表記 | クラウド(cloud) |
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意味 | ネット経由でサーバーやアプリなどのサービスを利用するスタイルのこと |
語源 | 英語の”cloud” |
「クラウド」について理解できたでしょうか。「クラウド」といえば、「雲・雲状のもの」というイメージがすぐに浮かぶと思いますが、そこから派生して生まれたIT用語としての意味もしっかり理解しておきましょう。