「トライアル」とは?ビジネスでの意味から英語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「トライアル」です。

「トライアル」の意味、使い方、類義語、英語との違いについてわかりやすく解説します。

☆「トライアル」をざっくり言うと……

英語表記トライアル(trial)
意味試しにやってみること、試験的なこと
類義語テスト、小手調べ
英語の”trial”とカタカナ語の違いトライアル→「試み、試験的なこと」trial→「試み、試験的なこと、裁判」

「トライアル」の意味をスッキリ理解!

トライアル(trial):試しにやってみること、試験的なこと

「トライアル」の意味を詳しく

「トライアル」とは、試しにやってみること、試験的なことです。

「トライアル」には、上記のように大きく2つの意味があります。

 

1つ目は、「試しにやってみること」という意味です。主に、マーケティングの文脈で用いられます。

たとえば、「トライアル期間」というものがあります。商品やサービスを試しに使うことのできる期間のことで、「お試し期間」とも言い換えられます。

この期間中は、顧客は商品やサービスを通常よりも低価格もしくは無料で試すことができます。通常の商品よりも量が少なめであるなど、試しやすいように工夫されているものが多くなっています。

 

2つ目は、「試験的なこと」という意味です。「試技」や「予選」いうこともあります。

この意味では、主にスポーツの場面で用いられます。たとえば、試合の前にいつもの感覚を掴むために、競技を練習することを「トライアル」ということがあります。

「トライアル」の使い方

  1. 今の美容用品ではニキビが治らないので、新しい化粧用品のトライアルセットを試してみる。
  2. トライアル客をリピート客にするには、良い商品と良い条件がポイントとなる。
  3. 水泳競技でトライアルを行う。

①の「トライアルセット」は「お試しセット」と同様の意味を持っています。例文のように、新しく使い始める商品は、値段がお手頃で通常より少量の「トライアルセット」を使用することで、自分の肌に合っているかどうかを見極めることができます。

②の「トライアル客」とは「お試し期間の顧客」という意味です。対して「リピート客」とは、その商品を繰り返し使っている顧客のことを言います。

③の「トライアル」は、「予選」のことを指しています。水泳競技や陸上競技では決勝で戦う選手を選ぶために、予選が行われます。

「トライアル」の類義語

トライアルには以下のような類義語があります。

  • テスト:検査すること、試験
  • 小手調べ:先手の調子をみること

「テスト」は、私生活で耳にすることが多い言葉です。学力や能力などの状態や度合いを試す試験のことを言います。状態や度合いを試すという点で、「トライアル」の「試験的な」という意味と似ています。

「小手調べ」は、物事に本格的にとりかかる前に、少し試してみることです。「トライアル」のような、本番の前に行う練習のことを指す場合もあります。

英語の”trial”との違い

“trial”には、カタカナ語と同様に「試しにやってみること、予選会」などという意味があります。

それに加えて、英語での”trial”には、「裁判、公判、審理」のような法律用語として使われるケースがあります。

まとめ

以上、この記事では「トライアル」について解説しました。

英語表記トライアル(trial)
意味試しにやってみること、試験的なこと
類義語テスト、小手調べ
英語の”trial”とカタカナ語の違いトライアル→「試み、試験的なこと」trial→「試み、試験的なこと、裁判」

「トライアル」は、カタカナ語と英語とともに似たような意味を持っています。しかし、英語の場合は、法律的な場面でも用いることがあるので、ぜひ覚えておきましょう。

また、カタカナ語で「トライアンドエラー」と耳にしたことがあるのではないでしょうか。この言葉は「失敗を繰り返しながら試行錯誤をすること」を意味し、日本でも広く使われています。しかし、英語では「トライアルアンドエラー」(trial-and-error)と表すので注意しておきましょう。