今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ローテーション」です。
「ローテーション」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ローテーション」をざっくり言うと……
英語表記 | ローテーション(rotation) |
---|---|
意味 | 回転すること、循環すること |
語源 | ラテン語の”rota” |
類義語 | サイクル |
「ローテーション」の意味をスッキリ理解!
「ローテーション」の意味を詳しく
「ローテーション」とは、回転すること、循環することです。
「ローテーション」は、主にスポーツの場面とビジネスの場面で用いられます。
スポーツの場面は、6人制バレーボールや野球などでよく使用されます。
六人制バレーボールの場合は、点数を取ったチームがサーブ権を得たとき、各選手が時計回りにそのポジションを移動することを「ローテーション」と言います。野球の場面では、先発として投げる投手の順番のことを「先発ローテーション」と言います。
ビジネスの場面では、「業務や担当を順番に回す」という意味で用いられます。たとえば、「ジョブローテーション」という言葉があります。
ジョブローテーションとは、計画的に社員の部署や職務を変えることです。様々な部署を経験することによって、企業全体の業務を把握することができるようになります。人材育成の観点から、多くの企業で取り入られている人事制度です。
「ローテーション」の使い方
- バレーボールの試合で点数を取ったので、ローテーションをする。
- あの投手は肩を怪我したので、開幕ローテーション入りは難しいだろう。
- 先週、会社でジョブローテーションが行われ、新しい部署に入ったのでまだまだ分からないことがたくさんある。
①の「ローテーション」は、上記で述べたように、バレーボールのルールにおいて「サーブ権を取ったチームが時計回りにポジションを移動すること」を言います。
「ローテーション」を名詞として用いたい場合は、「ローテーションをする」と使います。動詞として使いたい場合は、「ローテする」と省略して使われる場合があります。
②の「開幕ローテーション」は、「開幕時の先発投手の投げる順番」を言います。野球業界では、開幕ローテーションは長い戦いのスタートダッシュとなる大事な鍵とされています。
③の「ジョブローテーション」は、上記にあるように「業務や担当を順番に回す」という意味で用いられています。
「ローテーション」の語源
ローテーションの語源はラテン語の “rota” です。
“rota”はラテン語で「車輪」という意味です。車輪のように回るものを表す名詞として用いられます。
また、「一周回ってまた最初に戻るもの」という意味でも使われます。
ラテン語の”rota”が英語の”rotation”となり、日本語の「ローテーション」となったと考えられています。
「ローテーション」の類義語
ローテーションには以下のような類義語があります。
- サイクル(cycle):循環、周期
「サイクル」は「循環や周期」という意味です。また、「状態が続けて変化し再び最初の状態に戻る」という意味を持っています。食物連鎖のような「自然のサイクル」というように、終わりない循環のことを指します。
自転車という意味の”bicycle”は「サイクル」がもととなっています。”bi”は「二つの」という意味があり、”cycle”は上記のように「循環」という意味があります。「二つの車輪が循環(回転)するもの」という意味で”bicycle”と言うようになったと考えられます。
まとめ
以上、この記事では「ローテーション」について解説しました。
英語表記 | ローテーション(rotation) |
---|---|
意味 | 回転すること、循環すること |
語源 | ラテン語の”rota” |
類義語 | サイクル |
「ローテーション」について正しく理解できましたか。日常会話としては聞く機会があまりない言葉かもしれません。
しかし、ビジネスやスポーツの場面での会話では用いることも多い言葉ですので、正しく理解しておきましょう。