普段何気なく使っているスマートフォン。ネットサーフィンや音楽を聞くといった事をしている方が多いのではないでしょうか。
でもどういった仕組みなのか、専門用語を知らないで使っているのが普通ですよね。特に「無線LAN」や 「Wi-Fi」、そして 「Bluetooth」など使っているけどなんだかどれも一緒に感じてしまいますよね。その3つの違いをお届けします。
結論:利用する目的によって使い分けられている!
「無線LAN」はインターネットに接続する一種の方法で、「Wi-Fi」は「無線LAN」の中の規格のひとつの電波です。そして「Bluetooth」は主に端末間のやり取りで使われる通信規格です。
それでは実際に詳しくみていきましょう。
「無線LAN」をもっと詳しく
「無線LAN」は先ほどにも述べたようにインターネットに接続する方法になります。
一昔前にインターネットに接続する場合は、ダイヤルアップ接続と呼ばれ電話線をパソコンに繋ぐ必要がありました。もちろん通信速度は遅くて、主に電子メールのやり取りで用いられていました。
その後、通信技術も高くなり、それに伴って接続方法やケーブルも変化しました。そこででてきたのがLANです。LANはローカルエリアネットワークとも呼ばれ、それに繋ぐためにはLANケーブルが必要でした。この接続方法が有線LANと呼ばれるものです。
そこで2000年代になって普及し始めたのが、「無線LAN」です。要するにケーブルを使わずにネットワークに接続できるようになったのです。
「Wi-Fi」をもっと詳しく
さて「無線LAN」についてはご理解いただけたでしょう。では「Wi-Fi」は一体何なのでしょうか。
「Wi-Fi」は分かりやすく言えば、電波そのものです。みなさんもスマートフォンを使用になられるときに、「Wi-Fi」に繋ぐようなダイアログが出た経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「Wi-Fi」は様々な場所に飛んでいて、オフィスビルやカフェなどにフリー「Wi-Fi」が飛んでおり、自由にインターネットができるのです。つまりまとめると「無線LAN」は通信の電波ではありますが、「Wi-Fi」はその中に含まれている規格の一つの電波なのです。
「Bluetooth」をもっと詳しく
続いて「Bluetooth」です。この「Bluetooth」は先ほどの「Wi-Fi」と比べて、ひょっとしたら使ったことがないという方が多いのではないでしょうか。
なぜならば「Bluetooth」はインターネットのために利用するのではなく、スマートフォン同士など機器間のデータのやり取りに使用します。
主な使用例としては音楽を聞くときです。「Bluetooth」イヤホンというのがあります。こちらは音楽の音声をケーブルなしでイヤホンに伝送して音楽を聞くことができます。このとき音楽を送受信している電波が「Bluetooth」なのです。「無線LAN」に比べて狭い範囲のデータ通信に向いている規格が「Bluetooth」です。
まとめ
以上、この記事では、「無線LAN」「Wi-Fi」「Bluetooth」の違いについて解説しました。
- 「無線LAN」:無線で通信を行うための手段
- 「Wi-Fi」:無線LANの中の規格で、実際に使われている電波
- 「Bluetooth」:端末間のデータのやりとりに使用される規格
普段使っているデータ通信もちょっと踏み込んで見ればこれだけの違いがあるのです。この違いをよく理解して場面によって使い分けるといいですね。