「日本語は奥が深い」とよく言われるように、外国の方はもちろん、日本人でさえ言葉の意味の違いなどに戸惑うことがあるでしょう。
ひとつの言葉に対して2種類の漢字があるものは、特に、その漢字による意味の違いがわからない場合も多いでしょう。
「指輪」と「指環」は、そんな違いがわかりにくい言葉のひとつです。この記事では、「指輪」と「指環」の意味の違いについて解説します。
結論:どちらもほとんど意味は変わらない
ですが、「指環」には一般的な意味に加えて「強い結びつき」や「絆」の意味も含まれます。
「指輪」をもっと詳しく
「指輪」は、一般的に知られているように、輪の形をした指にはめる装飾品です。
指輪の「輪」という漢字は、「車のわ」や、「物のめぐり」といった意味があり、フラフープやコンパスで描いた円、ロープなど、物理的なものを指すことが多くあります。
「指環」をもっと詳しく
「指環」は、「指輪」の意味に加え、「結びつき」や「絆」の意味も表します。
指環の「環」という漢字には、「めぐって端のないこと」や「まわりまわる」という意味があります。そのため、愛情や友情、絆など、終わりがないものに対して「環」という漢字が使われます。
付ける指によって異なる指輪の意味
指輪は、付ける指によって意味が異なります。ここでは、どの指に指輪を付けるとどのような意味があるのかについて解説します。
人差し指
人差し指に付ける指輪は、「インデックスリング」と呼ばれています。
人差し指には、自立心や活力の高まりの意味があるとされているため、脳を活性化させたいときにはめると良い位置だとされています。
指輪は、左右どちらの手に付けるかによっても意味が異なります。以下は右手人差し指に付けたときと左手人差し指に付けたときの指輪の意味です。
- 集中力を高める
- リーダーシップ
- 意志を強くする
- 精神力を高める
- 積極性を引き出す
- 進むべき方向を指し示す
中指
中指に付ける指輪は、「ミドルフィンガーリング」と呼ばれています。
中指は、「直感」や「ひらめき」の象徴とされており、中指に指輪をはめることでインスピレーションを高めることができるとされています。
以下は右手中指に付けたときと左手中指に付けたときの指輪の意味です。
- 邪気から身を守る
- 行動力を発揮
- 意志を強くする
- 協調性を高める
- 判断力を高める
- 人間関係を良くする
薬指
薬指に付ける指輪は、「アニバーサルリング」と呼ばれています。
薬指は、「意味のある指輪を付ける場所」とされており、何かの記念を象徴する意味が強くあります。
以下は右手薬指に付けたときと左手薬指に付けたときの指輪の意味です。
- 心の安定
- 恋を叶える
- 創造性を刺激する
- 愛を深める
- 絆を深める
- 願い事を叶える
小指
小指に付ける指輪は、「ピンキーリング」と呼ばれています。
小指は秘密とチャンスの象徴と言われており、小指に指輪を付けることで心が落ち着いたり、チャンスを呼び込むと言われています。
以下は右手小指に付けたときと左手小指に付けたときの指輪の意味です。
- 自分の魅力をアップさせる
- 自分らしさを発揮
- お守り
- チャンスを呼びこむ
- 恋を引き寄せる
- 変化とチャンスの象徴
親指
親指に付ける指輪は「サムリング」と呼ばれています。
古代ローマ時代の言い伝えで、「親指に指輪をはめるとどんな願いも叶う」と言われています。
以下は右手親指に付けたときと左手親指に付けたときの指輪の意味です。
- 指導力を高める
- 威厳を高める
- 勇気をもたらす
- 信念を貫く
- 目的を実全させる
- 難関に立ち向かう
まとめ
以上、この記事では、「指輪」と「指環」の違いについて解説しました。
- 指輪:輪の形をした、指にはめる装飾品
- 指環:「指輪」の意味に加え、「結びつき」の意味もある