「コンビニエンスストア」や「フォトショップ」などお店を表す言葉は色々ありますよね。日本語では単に「お店」と表現できますが、英語では “shop” と “store” というふたつの言葉があります。これらの言葉はどのように違うのでしょうか?
この記事では、同じようで少し違う “shop” と “store” の違いについてわかりやすく解説します。
このページの目次
結論: “shop” は専門的なお店、 “store” は商品を売るだけのお店
“shop” をもっと詳しく
“shop” とは、商品の加工・作製などの売る以外のサービスを行っている専門店のことです。花屋や自転車屋、写真屋などが “shop” の例として挙げられます。日本語でもギフトショップやペットショップなどが「ショップ」という名称で呼ばれています。
もともと、 “shop” には「商品が製造または修理される作業場」という意味があります。 この意味では“workshop” という単語もあります。単に商品を販売するのではなく、モノを製造したり、修理したりする作業も含まれる場所が “shop” なのです。
また、 “shop” は「買い物をする」という意味の動詞としても使うことができます。 “go shopping” は「買い物に行く」という意味です。
“shop” の使い方の例
“shop” には以下のような例があります。
- flower shop (花屋)
- bicycle shop または bike shop (自転車屋)
- photo shop (写真屋)
- pet shop (ペットショップ)
- ice cream shop (アイスクリーム屋)
“store” をもっと詳しく
“store”とは、仕入れた商品を倉庫に保管してそのまま販売するお店のことです。デパートや家電量販店などが “store” の例として挙げられます。日本語でもコンビニエンスストアやドラッグストアなどが「ストア」という名前が使われています。
他にも、 “store” には「保管する」、「貯蔵する」という意味があります。モノを仕入れて保管しておき、それを商品として販売する場所が “store” なのです。
“store” の使い方の例
“store” には以下のような例があります。
- convenience store (コンビニエンスストア)
- drugstore または pharmacy (ドラッグストア)
- grocery store (食料品店)
- outlet store (アウトレット)
- clothing store (服屋)
イギリス英語とアメリカ英語の“shop”, “store”の使い分け
“shop”と“store”は、上記で説明したような違いの他にも、イギリス英語とアメリカ英語では使い方が少し異なります。
イギリスでは、一般的にお店のことを “shop” と言います。商品を販売している大きな量販店やデパート、複数の商品を売るお店を “store” と言います。
一方、アメリカでは、大小に関係なくお店のことを一般的に “store” と言います。小さな専門店や1種類の商品を売るお店に “shop” が使われることが多いです。
以下の表にイギリス英語とアメリカ英語の違いをまとめました。
英語 | shop | store |
---|---|---|
イギリス | 一般的なお店 | 大型量販店、デパートなど複数の商品を売るお店 |
アメリカ | 1種類の商品を売る小さな専門店 | 一般的なお店 |
“shop”と“store”は以上のようなニュアンスの違いがありますが、厳密に使い分けられているわけではありません。たとえば、「本屋」は “book shop” と “bookstore” どちらも使います。街角の小さな本屋だったら “shop” を、街の中心にある大型書店だったら “store” を使うのが好ましいでしょう。
「お店」を意味する他の英語
“shop” と “store” の他にも「お店」を意味する英語はいくつかあります。ここではふたつ紹介します。
“market”
“market” とは、市場や色々な商品を幅広く扱っているお店のことです。大勢のお客様を対象にモノやお金が販売・流通・交換される場所という意味です。他にも、「需要」、「売買」、「取引状況」などの意味があります。
“market” には以下のような例があります。
- supermarket (スーパーマーケット)
- flea market (フリーマーケット)
- stock market (株式市場)
“market” は魚や青果を取り扱う「市場(いちば)」という意味だけでなく、サービスや商品が売買される場という抽象的概念としての「市場(しじょう)」という意味もあります。
“mart”
“mart” とは、市場や商業中心地という意味です。 “market” とほとんど同じ意味ですが、KmartやWal-martなど大手スーパーの店舗の名称として使われることが多いです。
まとめ
以上、この記事では、“shop”と“store” の違いについて解説しました。
- shop:商品の加工や作製など売る以外のサービスを行う専門的なお店
- store:仕入れた商品を倉庫に保管してそのまま販売するお店