今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ファクター」です。
「ファクター」の意味・使い方・語源・類義語・英語について分かりやすく解説します。
☆「ファクター」をざっくり言うと……
英語表記 | ファクター(factor) |
---|---|
意味 | 要因、要素 |
語源 | フランス語の “facteur” |
類義語 | イングリディエント、コンポーネント、エレメントなど |
英語での「ファクター」の使い方 | The tax increase can be one factor of the economic deterioration.(増税は景気悪化のファクターになりうる) |
「ファクター」とは?
「ファクター」の意味を詳しく
「ファクター」とは、ある結果や変化を生じさせる要因、要素のことです。
英語の “factor” には、「要因」という意味があります。そこから、何かを生じさせることやもの、その根本やきっかけとなるものやことのことを「ファクター」といいます。主に、ビジネスや金融の分野などで使われることが多いです。
「ファクター」には他にも、数学の「因数」「倍数」や、化学の分野での「因子」、さらに「代理人」などの意味があります。「代理人」という意味は、古い表現となっています。
「ファクター」の使い方
- 増税は景気悪化のファクターになりうる。
- 飲酒や喫煙は大きな病気のリスクファクターだ。
- 有益なデータを得るためには、ファクターアナリシスが重要だ。
「ファクター」は上の例文のように、様々な分野で使用する単語です。
①では、「要因」や「原因」という意味で使われています。もっとも多用される意味で、ビジネスだけでなくスポーツや政治など多くの場で登場します。
②では、「要素」という意味で使われています。医療分野の用語で、病気や疾患(しっかん)の発生に関わる危険要素のことをいいます。
③の「ファクターアナリシス」とは、「因子分析」のことです。「因子分析」とは、多くのデータなどをわかりやすくするために、ある因子ごとに分析することです。
例えば、100人にアンケートをとり、それを「性別」「年齢」など異なる因子で分析するのが、「因子分析(ファクターアナリシス)」です。数学、心理学、マーケティングなどの分野で使用されます。
「ファクター」の語源
ファクターの語源はラテン語の “factor” です。
ラテン語では、 “factor” は何かをやる、作る、行う人やものという意味です。この単語から、何かの元となる要素という意味に変化していきました。
1816年ごろには、数学の分野で使われはじめました。
「ファクター」の類義語
ファクターには以下のような類義語があります。
- イングリディエント:材料、要因、構成要素
- コンポーネント:構成要素、成分
- エレメント:成分、要素、元素
- コーズ:原因、理由、動機
「イングリディエント」「コンポーネント」「エレメント」は、「要素」の意味に近いです。何かを構成する物や物質という意味で使いましょう。
「コーズ」は、状態や事象などを発生させる「原因」という意味合いが強いです。
英語での「ファクター」の使い方
英語で “factor” は、以下のように使います。
- The tax increase can be one factor of the economic deterioration.
(増税は景気悪化のファクターになりうる) - Drinking and smoking is a risk factor of serious diseases.
(飲酒や喫煙は大きな病気のリスクファクターだ) - A factor analysis is important to gain beneficial data.
(有益なデータを得るためには、ファクターアナリシスが重要だ)
“factor” は、数えることができる可算名詞(数えられる名詞)です。英文で使う際は、 “a” や “an” などの不定冠詞や定冠詞(the)をつけるようにしましょう。
“factor” は動詞で、「因数分解する」という意味もあります。動詞として使う場合は、Factor the number 15(15という数字を因数分解する)のようにいいます。
まとめ
以上、この記事では「ファクター」について解説しました。
英語表記 | ファクター(factor) |
---|---|
意味 | 要因、要素 |
語源 | フランス語の “facteur” |
類義語 | イングリディエント、コンポーネント、エレメントなど |
英語での「ファクター」の使い方 | The tax increase can be one factor of the economic deterioration.(増税は景気悪化のファクターになりうる) |
「ファクター」は広く使われていますが、実は全ての意味は知られていません。多くの分野に置いて使うことができる単語のため、意味と使い方を覚えておくと役に立ちます。
ぜひ覚えてみてください。