「路地」と「路地裏」と「裏路地」の違いとは?使い方まで解説

違いのギモン

日本語は字面が似ている単語が多く、紛らわしい言葉がいくつもありますよね。「路地」「路地裏」「裏路地」の3つの言葉も、そんな紛らわしい言葉の1つです。この記事では、そんな紛らわしい「路地」「路地裏」「裏路地」の違いについて解説します。

結論:3つとも少しずつ意味が違う

「路地」は表通りに面していない道のことです。

それに対し、「路地裏」は表通りに面していないところを指します。

「裏路地」は表通りの裏手にある小道のことです。

「路地」をもっと詳しく


「路地」は、表通りに面していない小さな道のことを指します。

「路地」は本来、「露地(ろじ)」と表し、屋根などがなく雨がじかに当たる土地のことを指していました。ですが、現在は建物と建物の間の狭い道といった意味で使われることがほとんどです。

「路地」の使い方の例

「路地」の使い方の例を以下に3つ紹介します。

  1. 路地に入るとおしゃれなカフェがある。
  2. 大通りはうるさいが、路地に入ると静かだ。
  3. 路地には小さな花がたくさん咲いている。

「路地裏」をもっと詳しく


「路地裏」は表通りに面していない場所のことを指します。

つまり、「路地裏」は路地に入り込んだ表通りに面していないところすべてのことを指します。

「路地」と「裏路地」のどちらも「道」を指しているのに対し、「路地裏」のみ「場所」を指しているので注意が必要です。

「路地裏」の使い方の例

「裏路地」の使い方の例を以下に3つ紹介します。

  1. その路地裏にはたくさん家がある。
  2. 路地裏には人気のレストランがある。
  3. 路地裏に車を停める。

「裏路地」をもっと詳しく


「裏路地」は表通りの裏などにある小さな道のことを指します。

「路地裏」と「裏路地」は意味がほとんど同じですが、先ほども説明した通り「路地裏」は道以外の場所も指すのに対して、「裏路地」は道のみを指します。

「裏路地」は辞書にはあまり乗っていない言葉なので、基本的には「裏路地」よりも「路地裏」を使うほうがよいでしょう。

「裏路地」の使い方の例

「裏路地」の使い方の例を以下に3つ紹介します。

  1. 噂のお店は、裏路地に面したところに入り口がある。
  2. 飲みすぎてしまい、気が付いたら裏路地で寝ていた。
  3. 裏路地には、綺麗な花がたくさん咲いていた。

「路地」「路地裏」の英語訳の違い

先ほども説明したように、「裏路地」はほとんどの辞書には載っていない言葉のため、英語訳も存在しません。

そこで今回は、「路地」と「裏路地」の英語訳の違いについて解説します。

「路地」と「路地裏」はそれぞれ意味が異なるため、当然英語訳も異なります。

「路地」は英語で alley や alley way (alleyway) , narrow way などの表現があります。一方で、「路地裏」は off-street や back-alley と表現します。

ここで、これらの表現を使った例を4つ紹介します。

  1. Run through an alley way. (路地を走り抜ける。)
  2. Walk into an alley. (歩いて路地に入る。)
  3. Pass through an alley. (路地を通る。)
  4. Drink at back-alley stalls. (路地裏の屋台で飲む。)

まとめ

以上、この記事では、「路地」「路地裏」「裏路地」の違いについて解説しました。

  • 路地:表通りに面していない道のこと。
  • 路地裏:表通りに面していない場所のこと。
  • 裏路地:表通りの裏にある道のこと。
「路地」「路地裏」「裏路地」の3つの言葉はどれもよくきく言葉ですが、その意味の違いを知らなかった人も多いでしょう。ですが、これらは全て異なる意味をもちます。意味が似ているだけでなく、字面も似ていて紛らわしいですが、今後は注意して使うようにしましょう。