「桜花爛漫」の意味とは?読み方は?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「桜花爛漫(おうからんまん)」です。

言葉の意味・使い方・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「桜花爛漫」をざっくり言うと……

読み方桜花爛漫(おうからんまん)
意味満開となった桜の花が咲き乱れる様子
英語訳full-blown cherry blossoms(満開の桜の花)

「桜花爛漫」の意味をスッキリ理解!

桜花爛漫(おうからんまん):満開の桜の花が咲き乱れる様子

「桜花爛漫」の意味を詳しく

桜花爛漫は、満開となった桜の花が咲き乱れる様子を表す四字熟語です。また、そこから転じ、明るく華やかな人やものに対しても使用されています。

 

「桜花」は桜の花を指し、「爛漫」は桜に限らず花が咲き乱れる様子を指します。

「爛」という字には、「鮮やか」や「輝く」という意味があります。一方で「漫」という字には、「漫然」や「散漫」などのような「そぞろである」という意味の他に、「広い」という意味があります。

この組み合わせにより、「鮮やかで輝くような花が、あたり一面を広く覆っている」という意味が「爛漫」にはあるのです。

 

似た言葉に「春爛漫」がありますが、こちらはさまざまな春の花が咲き乱れるさまを表します。それに対し桜花爛漫は一般に、桜の花以外の花を含むイメージを持ちません。

桜の美しさを表現したいのか、春の華やかさを表現したいのかによって言葉を使い分けるといいでしょう。

「桜花爛漫」の使い方

  1. 桜花爛漫の道を歩いているうちに、悲しい気持ちを忘れてしまった。
  2. 桜花爛漫の候、貴社におかれましてはいよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます。

  3. その女優は、桜花爛漫という言葉が似合う人であった。

①の例文では、風景として実際に桜の花が咲き乱れている様子が表現されています。

また、②の例文のように、「桜花爛漫」はかしこまった手紙の時候のあいさつとしても広く使われています。桜が満開となる4月に使用されるのが一般的です。

③の例文では、「女優」のひときわ明るく華やかな様子を「桜花爛漫」という言葉でたとえています。

「桜花爛漫」の英語訳

桜花爛漫を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • full-blown cherry blossoms
    (満開の桜の花)
  • overflowing with cherry blossoms
    (桜の花が咲き乱れること)

“full-blown cherry blossoms” は、桜の花自体を修飾して桜花爛漫の様子を表現する英訳です。「桜花爛漫である」と言いたいときには、 “cherry trees are in full bloom” などという表現に変えると自然です。

“overflowing with a profusion of flowers“で「百花繚乱」という意味になります。桜花爛漫の場合は「百花」にあたる“a profusion of flowers“の部分を書き換え、 “overflowing with cherry blossoms” と表現するとよいでしょう。

満開の桜を愛でるのは日本語独特の感性であるため、英語で細かいニュアンスを伝えるのは大変です。

単に「桜が満開である」と書くだけでなく、次の文に “beautiful“(美しい)などの言葉を補足することでより「桜花爛漫」のニュアンスが伝わるようになるでしょう。

まとめ

以上、この記事では「桜花爛漫」について解説しました。

読み方桜花爛漫(おうからんまん)
意味満開となった桜の花が咲き乱れる様子
英語訳full-blown cherry blossoms(満開の桜の花)

「桜花爛漫」は人などを形容する言葉としては使いどころが難しい言葉ですが、桜の花特有の美しさを1語で表現するにはぴったりです。

桜の形こそ変われど、桜を愛でる気持ちは今も昔も変わりません。日本で長く愛されてきた花だからこそ、1つの言葉で美しさをたたえることができるのです。

春になったら積極的に使っていきたい言葉です。