「騒擾」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「騒擾(そうじょう)」です。「擾」という字を見かけることが少ないだけに、意味を上手くつかめずに困っている方は多いのではないでしょうか。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「騒擾」をざっくり言うと……

読み方騒擾(そうじょう)
意味集団で騒ぎや事件を起こして社会の秩序を乱すこと
類義語騒乱、擾乱、暴動
英語訳riot(騒擾、暴動、騒動)

「騒擾」の意味をスッキリ理解!

騒擾(そうじょう):集団で騒ぎや事件を起こして社会の秩序を乱すこと

「騒擾」の意味を詳しく


「騒擾」とは、集団で騒ぎや事件を起こして社会の秩序を乱すことです。

「騒」は、訓読みで「騒(さわ)ぐ」「騒(さわ)がしい」などと読みます。「擾」は、「乱す」「乱れる」「騒がしい」などの意味があります。騒擾は、これらの感じの意味が合わさって騒がしくして社会の秩序を乱すという意味を表しています。

騒擾は、主に文章で使われるかしこまった言葉です。

「騒擾罪」とは

「騒擾」を起こすことは、法律で禁止されています。

集団で騒ぎや事件を起こして社会の秩序を乱すことは、「騒擾罪」「騒乱罪」「騒動罪」にあたります。多くの人が集合して暴行や脅迫などの騒ぎを起こし、社会の平穏や秩序を害することは犯罪なのです。

騒擾を起こした首謀者は、1年以上10年以下の懲役または禁錮に処されます。また、指揮・率先した者は6か月以上7年以下の懲役または禁錮処され、参加した者は10万円以下の罰金が課せられます。

「騒擾」の使い方

「騒擾」は、以下のように使われます。

  1. 騒擾を鎮めるために、多くの警察官が動員された。
  2. 過激化したデモ活動は、一種の騒擾と言えるだろう。
  3. 世界では騒擾事件が数多く起こっている。

①の例文は、集団が起こした騒ぎや事件を鎮めるために、多くの警察官が対処にあたったという文章です。

②の例文のように、過激化したデモ活動では暴動などが引き起こってしまうことがあります。もともとデモ活動とは、ある主張を持つ人々が集まって集団で意見を主張する活動のことです。しかし、過激化するともので攻撃したり暴力を振るったりする事態に発展してしまうこともあるのです。

「騒擾」の類義語

「騒擾」には以下のような類義語があります。

  • 騒乱(そうらん):異常な事態が起こって社会の秩序が混乱すること
  • 擾乱(じょうらん):入り乱れて騒ぐこと、秩序をかき乱すこと
  • 暴動(ぼうどう):集団で騒動を起こし、社会の平和を乱すこと

これらの類義語は、騒ぎが起こって社会の秩序が乱れることという意味が共通しています。

「騒乱」は、騒擾の書き換えとも言える表現です。「擾乱」は、秩序を乱すような騒ぎそのものを指しています。また、擾乱は主に文章で使われる言葉です。「暴動」は、大勢の人が共通の目的を持って騒動をひき起こすことを言います。

「騒擾」の英語訳

「騒擾」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • riot
    (騒擾、暴動、騒動)
  • disturbance
    (騒ぎ、騒動、乱すもの)

riotは、上記の意味以外にも「一揆」や「大混乱」という意味があります。

例文として、以下のように使うことができます。

“Students caused a riot.” (学生が騒擾を起こした。)

“The police repressed a riot.” (警察が騒擾を鎮圧した。)

まとめ

以上、この記事では「騒擾」について解説しました。

読み方騒擾(そうじょう)
意味集団で騒ぎや事件を起こして社会の秩序を乱すこと
類義語騒乱、擾乱、暴動
英語訳riot(騒擾、暴動、騒動)

「騒擾」は、普段あまり聞き馴染みのない言葉ではないでしょうか。ニュースなどでは「暴動」という言葉が主に使われており、使う場面もとても限られていますよね。しかし、いざというときのためにボキャブラリーを増やしておきましょう。

「騒擾」の意味や使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。

ABOUT US

香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。