「手も足も出ない」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「手も足も出ない(てもあしもでない)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「手も足も出ない」をざっくり言うと……

読み方手も足も出ない(てもあしもでない)
意味力が足りなくて、どうにも処理のしようがないこと
由来萎縮して身動きが取れなくることから
類義語歯が立たない、太刀打ちできない
英語訳cannot do a thing(手も足も出ない、何もできない)

「手も足も出ない」の意味をスッキリ理解!

手も足も出ない(てもあしもでない):力が足りなくて、どうにも処理のしようがないこと

「手も足も出ない」の意味を詳しく


「手も足も出ない」とは、力が足りなくて、どうにも処理のしようがないことです。言い換えるならば、「施す手段がまったくないこと」「自分の力ではどうしようもないということ」です。

たとえば、難しい問題が解けなかったり、スポーツなどでレベルの高い相手と対戦して全く太刀打ちできなかったりするときに使います。

また、「手も足も出せない」や「手も出ない」とも言います。

「手も足も出ない」の使い方

「手も足も出ない」は、以下のように使われます。

  1. レベルの高い難問を前に、手も足も出ない
  2. 店頭に飾ってあった可愛いワンピースは、私には手も足も出ない金額だった。
  3. 全国優勝したチームと練習試合をしたが、手も足も出なかった
①は、問題が難しく何も手出しができない様子を表しています。

②は、気に入ったワンピースの値段がとても自分には買えるものではなかったという例文です。

③の例文のように、過去形として使うこともあります。

「手も足も出ない」の由来

「手も足も出ない」は、圧倒されて萎縮してしまい、身動きがとれないということから生まれたことわざです。

「手も足も出ない」の類義語

「手も足も出ない」には以下のような類義語があります。

  • 歯が立たない:相手が自分の技量をはるかに超えていて、自分の力ではどうにも対応することができないこと
  • 太刀打ちできない:まともに張り合っては競争することができないこと

「歯が立たない」は、あまりに硬くて歯を立てることができないことという意味から転じ、「自分の力ではどうにも対応することができないこと」 という意味で使われています。

「太刀打ちできない」の「太刀打ち」とは、「太刀で打ち合って戦うこと」「まともに張り合って競争すること」という意味です。

「手も足も出ない」の英語訳

「手も足も出ない」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • cannot do a thing
    (手も足も出ない、何もできない)
  • being at the end of one’s tether
    (手も足も出ない、限界の果てにいる)
  • being at one’s wit’s end
    (為す術がない、切羽詰まる、理解の果てにいる)
  • feeling handcuffed
    (手錠をかけられたように感じる)

4つ目の “feeling handcuffed” を直訳すると「手錠をかけられたように感じる」となり、ここから転じて「身動きが取れない」「何もできない」と解釈することができます。

これら以外にも、以下の例文のような表現をすることができます。

“I am helpless.” (私には手も足も出ない。)
“I can do nothing about it.” (私には手も足も出ない。)
“I can’t get anywhere with it.” (私には手も足も出ない。)
“I can manage it nohow.” (私には手も足も出ない。)

“I am powerless to bid at such a price.” (そんな値段は、私には手も足も出ない 。)
“The price is paralyzing.” (その値段には手も足も出ない。)

まとめ

以上、この記事では「手も足も出ない」について解説しました。

読み方手も足も出ない(てもあしもでない)
意味力が足りなくて、どうにも処理のしようがないこと
由来萎縮して身動きが取れなくることから
類義語歯が立たない、太刀打ちできない
英語訳cannot do a thing(手も足も出ない、何もできない)

何事もステップアップしていくにつれて、自分に課せられる課題も難しくなり「手も足も出ない」ことに直面するものです。そのようなときは、誰かに助けやヒントを求めることも必要です。それがまたステップアップに繋がっていくでしょう。

「手も足も出ない」の意味や使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。