「血は水よりも濃い」の意味とは?英語や対義語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「血は水よりも濃い」をざっくり言うと……

読み方血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)
意味血の繋がった者同士は、他人よりも繋がりが強いこと
由来英語のことわざ “Blood is thicker than water.”
類義語兄弟は両の手、兄弟は手足なり
対義語兄弟は他人の始まり、兄弟は他人の別れ、遠くの親戚より近くの他人など
英語訳Blood is thicker than water.(血は水よりも濃い)

「血は水よりも濃い」の意味をスッキリ理解!

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい):血の繋がった者同士は、他人よりも繋がりが強いこと

「血は水よりも濃い」の意味を詳しく


「血は水よりも濃い」は、「血の繋がった者同士は、他人よりも繋がりが強いこと」という意味のことわざです。

これは、血液を「血の繋がった者同士の繋がりの濃さ」に、水を「他人との繋がりの濃さ」に例えた表現です。血液は水よりも重く濃い液体であることから、血の繋がった者同士の絆や繋がりの濃さを表しています。

つまり、「血は水よりも濃い」は、どんなに親しい他人よりも血筋を引いた間柄の方が繋がりが強く、いざというときに頼りになるというたとえなのです。

 

また、「子どもが親から気質や性向などを受け継いでいることは否定しようがないこと」を「血は争えない」と言いますが、このような血縁者同士の濃い結びつきを表すこともあります

「血は水よりも濃い」の使い方

「血は水よりも濃い」は、以下のように使われます。

  1. 兄に隠し事は通用しないようだ。やはり血は水よりも濃いものだ。
  2. 私はどんなことがあっても両親を守りたいと思っている。血は水よりも濃いといったところだろうか。
  3. 祖母のお葬式で、想像以上にたくさんの親族が集まった。血は水よりも濃いことを改めて実感した。

「血は水よりも濃い」の由来

「血は水よりも濃い」は、英語のことわざの “Blood is thicker than water.” を訳したものです。

「血は水よりも濃い」の類義語

「血は水よりも濃い」には以下のような類義語があります。

  • 兄弟は両の手:兄弟は互いに助け合うべきであるということ
  • 兄弟は手足なり:兄弟は互いに助け合うべきであるということ

これらのことわざの「兄弟」には、兄と弟だけでなく姉や妹も含まれています。

それぞれ、「兄弟は両の手」は「左右の手」のように、「兄弟は手足なり」は「手と足」のように、兄弟同士でお互いを助け合うべきだというたとえです。

「血は水よりも濃い」の対義語

「血は水よりも濃い」には以下のような対義語があります。

  • 兄弟は他人の始まり:血を分けた兄弟であっても、成長するにつれて疎遠になり他人同士のようになっていくということ
  • 兄弟は他人の別れ:血を分けた兄弟であっても、成長するにつれて疎遠になり他人同士のようになっていくということ
  • 遠くの親戚より近くの他人:いざというときに頼りになるのは、遠くに暮らしている親族ではなくて、近くにいる他人であるということ

「血は水よりも濃い」の英語訳

「血は水よりも濃い」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Blood is thicker than water.
    (血は水よりも濃い)

まとめ

以上、この記事では「血は水よりも濃い」について解説しました。

読み方血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)
意味血の繋がった者同士は、他人よりも繋がりが強いこと
由来英語のことわざ “Blood is thicker than water.”
類義語兄弟は両の手、兄弟は手足なり
対義語兄弟は他人の始まり、兄弟は他人の別れ、遠くの親戚より近くの他人など
英語訳Blood is thicker than water.(血は水よりも濃い)

これまで日本は大家族の時代から核家族の時代に変化してきました。これからさらに家族のあり方は多様化していくことでしょう。

家族は、時に鬱陶しく思える存在かもしれません。しかし、無条件に繋がりがあり愛情を注いでくれる存在はそう簡単にいるものではありません。どんな形になろうと、やはり家族は大切にしたいものですね。

「血は水よりも濃い」の意味と使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。