“effect” “affect” “influence” 、3つともTOEICや大学受験で重要な単語です。どれも動詞で「影響を与える」という意味がありますね。
しかし、実際に外国人と英語を話し、使い分ける場合には、どうすればいいのでしょうか。
今回は、学校ではなかなか教えてくれない“effect” “affect” “influence” の違いについて解説していきます。
このページの目次
結論: “affect” は直接的、 “influence” は間接的
“affect” は、ある出来事により直接的な影響を受け、変化が起きたときに使用する単語です。
“influence” は、ある出来事により間接的に影響を受け、変化が起きたときに使用する単語です。
“effect”をもっと詳しく
“effect”は、「結果、効果、影響」といった意味の名詞として有名です。しかし「変化をもたらす」という意味の動詞としても使用することができます。
動詞の“effect”は、何らかの行動の結果として、新しい効果・変化が生じた場合に使用します。 “affect”と比べると、より客観的な事実に注目しているニュアンスです。
あまり表現として一般的ではなく、限られた場面でのみ使用します。
“effect”使用例文
(薬の健康への影響は軽視された。)
→ “effect”は一般的にはこのように名詞として使用します。
(彼の決断は中東情勢に変化をもたらした。)
→ 変化という新しい効果(effect)を作り出しています。
“affect”をもっと詳しく
“affect”は、「影響を及ぼす、感動させる、作用する」という意味の動詞です。「感情、情動」など名詞としても使われます。ポジティブな内容にもネガティブな内容にも使用することができます。
動詞としての“affect”は、特に直接的に影響・変化を与える時に使います。出来事が主語になることが多いです。
“affect”使用例文
(アメリカ経済についてのニュースは、会社の売り上げに影響を与えるだろう。)
→ 経済情勢の変化という出来事が、直接的に売り上げに影響を与えています。
(彼の健康は過労によって害されている)
→ 病気などに冒される場合も “affect” を使用します。
“influence”をもっと詳しく
“influence”は、「影響を及ぼす」という意味の動詞です。名詞として使うと「影響、影響力、感化、影響を及ぼす人」といった意味があります。
“influence”は特に人の考えや行動に対し、間接的に影響を与える時に使用します。直接的な変化を表現するときには使用しません。ポジティブな内容にもネガティブな内容にも使用することができます。
“influence”使用例文
(学校教育は生徒の人格形成に影響を与える。)
→ 学校教育では、子供たちの学力を伸ばし、知見を広げるために、多種多様な勉強・多くの体験を行います。それらが積み重なり、人格が形成されます。
(結婚は、幸せに影響を与えます。)
→ 結婚という出来事だけではなく「結婚による同居生活の日々の生活全体において影響を与える」というニュアンスを含んでいます。
まとめ
以上、この記事では、 “effect” “affect” “influence” の違いについて解説しました。
- “effect” :ある出来事により生じた結果や効果に注目。マイナーな表現。
- “affect” :特に直接的・物理的に影響を与える場合に使用。
- “influence” :特に間接的に影響を与える場合に使用。
“effect” については、使用頻度が非常に少ないので、あまり動詞としては意識しなくても良いかもしれません。しかし、例文に挙げた “effect a change” という使い方は、 “affect” や “influence” では代用できず、“effect” が自然な表現となります。
また、 “affect” と “influence” も一応のニュアンスの違いがあるものの、使い分けが微妙なケースも多々あります。とりあえずは、明らかに直接的、明らかに間接的な場合のみはしっかりと“affect” と “influence”を使い分けていきましょう。