今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フランク」です。
「フランク」の意味・使い方・語源・類義語・英語での使い方についてわかりやすく解説します。
☆「フランク」をざっくり言うと……
英語表記 | フランク(frank) |
---|---|
意味 | 率直である様子 |
語源 | 英語の frank |
類義語 | アバウト、フレンドリー、オープン、ユーモラス |
「フランク」とは?
「フランク」の意味を詳しく
「フランク 」は「率直である様子」というのが主な意味のカタカナ語です。その他にも「遠慮がない様子」「気取らない様子」「ざっくばらんな様子」という意味があります。
たとえば、回りくどい言い方をせずに、簡単に重要な点だけを率直に伝えてくれる人のことを指します。
また、お金持ちと言われている人の中には、一般人と違って贅沢な生活をしている人がいますよね。多くの人たちは「彼らは一般人のことを見下しているのだろう」と思ってしまいますが、予想に反して気取ることなく接してくれる人たちもいます。
一方で、見栄を張る人がいます。たとえば、実際はアパート暮らしなのに「高級マンションに住んでいる」という人です。「フランク」な人はこう言わずに、正直にアパートで暮らしていると率直に言います。つまり、嘘をついて誇張をしないで、ありのままに喋ってくれるのです。
このような人の様子や態度のことを「フランク」と言います。
「フランク」の使い方
- 彼は誰に対してでもフランクに接する。
- 彼女は普通のお金持ちのイメージとは異なってフランクだ。
- 嘘で自分を飾らずにフランクに伝える。
「フランク」を使用するのは、主に人の態度や話し方について言及するときです。たとえば、通常ならば年上の人と話をするときは礼儀正しく接します。
しかしながら、中には年上であることを気にせずに、気さくに話しかけることができる人もいます。そういった人たちのことを「彼は年上に対してもフランクな人」と言い換えることも可能です。
また多くの場合、「フランクだ」「フランクである」というように使います。「フランク」は形容詞です。そのため、「飾らない態度で接する」と表現したいときに「フランクする」とは言わないので注意しましょう。
「フランク」の語源
「フランク」の語源は英語の frank です。カタカナ語の「フランク」と同じように「率直な」という意味です。特に「人や意見、態度が率直であり、ためらう様子がないまま本心を打ち明けること」を frank といいます。
カタカナ語にない意味として、「送料無料の印」があります。こちらの意味は文脈から見分けるようにしましょう。
英語の frank は「フランク族」という民族が語源です。先ほどからご紹介してきた「フランク」の意味と「フランク族」という民族の名前では、意味がかけ離れていると感じますね。
しかしながら、この2つには関係があります。「フランク族」は昔、西ヨーロッパを舞台に活躍した部族です。ある一説によると、彼らにはざっくばらんで自由奔放な性格の人が多かったことから、frank が今のような「遠慮がない様子」という意味になったとされています。
ちなみに、フランク族の「フランク」は、彼らがつ合っていた武器「フランカ(投げ槍)」に由来すると言われています。
「フランク」の類義語
「フランク」には以下のような類義語があります。
- アバウト:大雑把、おおらかな人
- フレンドリー:社交的な
- オープン:開放的な
- ユーモラス:面白みがる
「アバウト」は「大雑把、おおらかな人 」という意味のカタカナ語です。よい意味で使われる場合と、悪い意味で使われる場合があります。「アバウトな人」は小さいことを気にしないので、大雑把な性格と捉えられるときもあれば、ポジティブ思考でおおらかだと言われることもあります。
明るくて「フランクな人」の中には、小さいことを気にしない「アバウトな人」も多いです。
「フレンドリー」は「社交的な」という意味のカタカナ語です。語源は英語の friendly です。「フレンドリーな人」というのを聞いたことがありますよね。
たとえば、人見知りをせずに初対面の人でもどんどん話しかけることができる人です。パーティーなどの場面でも、初めて会った人に対しても何でも話している人がいます。こうした人のことを「フレンドリーである」と言います。
「開ける」という動詞として「オープン」はよく使います。しかし、人の性格について述べるときは「開放的な」という意味になるのです。たとえば、自分の情報を簡単に他人に話す人がいます。これを「オープンな性格」ということができます。
「ユーモラス」は「冗談の効いた、面白みのある」という意味のカタカナ語です。「ユーモア」という単語は、「ユーモラス」の名詞形です。人に対して「面白い人だ」と言いたい時に、「ユーモラス」という表現がぴったりです。
「フランク」の英語での使い方
英語訳 “frank” を用いた例文は以下の通りです。
- He is so frank that he tells me about everything what he thinks.
(彼はざっくばらんな人で、思ったことをすべて私に話す。) - To be frank with you, I like pictures you draw.
(率直に言うと、あなたの描く絵が好きです。)
「率直に言うと」という意味の “To be frank with you” は、定型のフレーズであるため、覚えておきましょう。
まとめ
以上、この記事では「フランク」について解説しました。
英語表記 | フランク(frank) |
---|---|
意味 | 率直である様子 |
語源 | 英語の frank |
類義語 | アバウト、フレンドリー、オープン、ユーモラス |
「フランク」はよく使うカタカナ語です。友達や知人から「自分はフランクな人間だ」と自己紹介されることもあるでしょう。「フランク」の意味が分からなければ、どういった性格かも全く分かりません。覚えておかなければ困る場面もあります。
ぜひこの記事で「フランク」の意味や使い方を理解して、実際の生活にも役立てましょう。