「慟哭」の意味とは?読み方は?使い方から類語や英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「慟哭(どうこく)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「慟哭」をざっくり言うと……

読み方慟哭(どうこく)
意味悲しみを我慢できず、大声をあげて泣き叫ぶこと。
類義語号泣、哀哭、泣き叫ぶなど
英語訳wailing(嘆き悲しむこと)など

「慟哭」の意味をスッキリ理解!

慟哭(どうこく):悲しみを我慢できず、大声をあげて泣き叫ぶこと。

「慟哭」の意味を詳しく

「慟哭」は、「悲しみを我慢できず、大声をあげて泣き叫ぶこと」を意味する熟語です。涙する様子をあらわした熟語はたくさんありますが、そのなかでも特に激しい泣き方を指している熟語のひとつです。

「慟」という漢字には、「ひどく悲しむ」や「嘆く」という意味があります。部首はりっしんべんですので、にんべんの「働」と間違えないように注意しましょう。もうひとつの「哭」という漢字には、「大きな声で泣く」という意味があります。

したがって、この「慟哭」という熟語は「ひどく悲しみ、大きな声で泣く」という様子を表していると分かります。この熟語は、似たような意味を持つ漢字から構成されているものです。

「慟哭」の使い方

  1. 一番の親友の死に、慟哭する。
  2. あの映画のあの俳優の慟哭には、演技だと分かっていても胸を揺さぶられた。
  3. 葬儀の会場には、彼の妻の慟哭が響いた。
  4. 訃報を聞いて、彼の仲間は皆その早すぎる死に慟哭した。
「慟哭」は特に強い悲しみに際しての号泣を指します。日常生活でも、極端な場合を除いては使われません。一方で、歌詞や小説などには、よく使われる熟語でもあります。

「慟哭」の類義語

慟哭には以下のような類義語があります。

  • 号泣(ごうきゅう):大声で泣き叫ぶこと。
  • 哀哭(あいこく):声をあげて嘆き悲しむこと。
  • 泣き叫ぶ:大声で叫びながら泣くこと。
  • 泣き喚(わめ)く:叫びながら泣くこと。
  • 滂沱(ぼうだ)の涙:涙が止まることなく流れること。
  • むせび泣く:声をつまらせて泣くこと。
どの類義語も、涙を流すという行為を現す言葉です。ただし、「滂沱の涙」と「むせび泣く」は、「慟哭」とは異なり、声をあげて泣くというニュアンスを持っていません。

「慟哭」の英語訳

慟哭を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • wailing
    (嘆き悲しむこと)
  • lamentation
    (深い悲しみ、悲嘆)
  • mourning
    (悲しみ、嘆き、悲嘆)
lamentation はやや形式ばった言い方です。

まとめ

以上、この記事では「慟哭」について解説しました。

読み方慟哭(どうこく)
意味悲しみを我慢できず、大声をあげて泣き叫ぶこと。
類義語号泣、哀哭、泣き叫ぶなど
英語訳wailing(嘆き悲しむこと)など

涙を流すことをあらわす熟語は、たくさんあります。そのなかで「慟哭」がどのようなニュアンスを持つのか、類義語などとあわせて正しく覚えましょう。