今回ご紹介する言葉は、熟語の「甲斐性(かいしょう)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「甲斐性」をざっくり言うと……
読み方 | 甲斐性(かいしょう) |
---|---|
意味 | 頼りになる気性。 |
語源 | 「甲斐」と「性」の組み合わせ。 |
類義語 | 器量、才能、才腕など |
英語訳 | ability(能力、才能、技量)など |
「甲斐性」の意味をスッキリ理解!
「甲斐性」の意味を詳しく
「甲斐性」は「頼りになる気性」を意味する熟語です。読み方は「かいしょう」です。「かいしょ」と読まれることもあります。この読み方自体はそこまで難しいものではありませんが、いざ漢字を書くとなると迷ってしまうことがあります。「甲斐」の字をきちんと覚えておきましょう。
この熟語が指す「頼りになる」という気性について、その人物が頼りになる理由は二つあります。ひとつは「物事をやり遂げ、達成しようとする根性を持っている」ということ、もうひとつは「きちんと働き、経済能力を持っている」ということです。
したがって、ある人物が「甲斐性」を持ち合わせているとされるとき、その根拠が「根性を持っていること」なのか「経済能力があること」なのかは、文脈から判断します。
「甲斐性」の使い方
- 夫は息子に、甲斐性がある男になってもらいたいと思っているようだ。
- 甲斐性なしでもいいから、私のことを愛してほしい。
「甲斐性」の語源
「甲斐性」はそもそも、「甲斐」という単語と「生まれたときからそなわっている性質」や「本性」という意味を持つ「性」という漢字が組み合わさってできています。そのうちの「甲斐」という単語が何に由来しているかは、いくつかの説があります。
よく知られているのは、この「甲斐」は「生きがい」などの「かい」という単語の当て字であるという説です。「かい」には「期待できるだけの値うち」という意味があります。つまり、この場合の「甲斐性」は「値打ちがある性質」という意味であると分かります。
もうひとつ、よく知られている説があります。それは「甲斐性」の「甲斐」が人名からきているというものです。戦国時代に九州地方で多いに勢力を伸ばした一族の、甲斐氏のことです。この場合の「甲斐性」は「甲斐氏のような頼りがいのある性質」という意味になります。
「甲斐性」の類義語
甲斐性には以下のような類義語があります。
- 器量(きりょう)
- 才能(さいのう)
- 才腕(さいわん)
- 技量(ぎりょう)
- 能力(のうりょく)
- 技術(ぎじゅつ)
「甲斐性」の英語訳
甲斐性を英語に訳すと、次のような表現になります。
- ability
(能力、才能、技量) - dependability
(頼りになる、あてになる) - reliability
(信頼性、信ぴょう性)
まとめ
以上、この記事では「甲斐性」について解説しました。
読み方 | 甲斐性(かいしょう) |
---|---|
意味 | 頼りになる気性。 |
語源 | 「甲斐」と「性」の組み合わせ。 |
類義語 | 器量、才能、才腕など |
英語訳 | ability(能力、才能、技量)など |
「甲斐性」は、日常生活で使うことができる機会がよくある熟語です。類義語がたくさんあるので、その言い換えとして使ってみましょう。