今回ご紹介する言葉は、ことわざの「鬼が笑う(おにがわらう)」です。
言葉の意味・使い方・由来・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「鬼が笑う」をざっくり言うと……
読み方 | 鬼が笑う(おにがわらう) |
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意味 | 実現性の薄いことや、予想のつかないことをあれこれ言っても仕方がないと、からかうこと |
由来 | 京都いろはかるた |
英語訳 | to be laughable(馬鹿げていること、鬼が笑う) |
「鬼が笑う」の意味をスッキリ理解!
「鬼が笑う」の意味を詳しく
「鬼が笑う」とは、実現性の薄いことや、予想のつかないことをあれこれ言っても仕方がないと、からかう時に使う言葉です。ここでいう「笑う」とは、相手を馬鹿にするようなあざ笑いのことです。
例えば、あまりにも現実離れしている話や、未来のこと、過去のことをのんきに話す人に対して言います。未来のことは、いくら考えてみても誰にも分からないし、いくら過去のことを考えたとしても、過去の出来事を変えることはできないからです。
「鬼が笑う」は、「〇〇のことを言えば鬼が笑う」という表現の仕方をします。
例えば、「明日のことを言えば鬼が笑う」「来年のことを言えば鬼が笑う」「3年先のことを言えば鬼が笑う」「昔のことを言えば鬼が笑う」などのように使います。
また、「鬼が笑う」と似た表現として、鬼以外の動物を用いた表現が存在します。
例えば、鼠(ねずみ)を用いた「明日のことを言えば天井で鼠が笑う」や、烏(からす)を用いた「来年のことを言えば烏が笑う」などの表現があります。
「鬼が笑う」の使い方
「鬼が笑う」の使い方として、以下のような例文が挙げられます。
- 来年のことを言えば鬼が笑う。
- 彼のように、10年後のことを今から心配していたら鬼が笑うだろう。
- 「そのような現実味のないことばかり言っていたら、鬼が笑うよ。」
「鬼が笑う」の由来
「鬼が笑う」ということわざは、京都いろはかるたの「ら」の読み札が由来となっています。
この「ら」の読み札には、「来年のことを言えば鬼が笑う」と書かれています。
すでに解説した通り、現在では「来年のこと」を言うだけでなく、様々なシチュエーションにおいて「鬼が笑う」が用いられています。
「鬼が笑う」の英語訳
鬼が笑うを英語に訳すと、次のような表現になります。
- to be laughable
(馬鹿げていること、鬼が笑う) - to be unrealistic
(非現実的であること、鬼が笑う) - the devil will laugh
(悪魔が笑う、鬼が笑う)
まとめ
以上、この記事では「鬼が笑う」について解説しました。
読み方 | 鬼が笑う(おにがわらう) |
---|---|
意味 | 実現性の薄いことや、予想のつかないことをあれこれ言っても仕方がないと、からかうこと |
由来 | 京都いろはかるた |
英語訳 | to be laughable(馬鹿げていること、鬼が笑う) |
「鬼が笑う」だけでなく、多くのことわざが「いろはかるた」の読み札に由来しています。よく知っていることわざから、普段はあまり目にしないようなことわざまで、読み札に収録されていることわざには様々なものがあります。
改めてかるたで遊んでみると、昔とは違った楽しみ方ができるかもしれません。
「鬼が笑う」の意味をきちんと押さえ、新しい語彙として日常の中で使ってみましょう。