今回ご紹介する言葉は、ことわざの「大海の一滴(たいかいのいってき)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「大海の一滴」をざっくり言うと……
読み方 | 大海の一滴(たいかいのいってき) |
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意味 | とても広いところに、極めて小さなものがあることのたとえ |
類義語 | 大海の一粟、滄海の一粟、九牛の一毛 |
英語訳 | a drop in the ocean(海の中のしずく、大海の一滴) |
「大海の一滴」の意味をスッキリ理解!
「大海の一滴」の意味を詳しく
「大海の一滴」とは、「とても広いところに極めて小さなものがあることのたとえ」です。海の中にある一粒の水滴を、「とても広いところに極めて小さなもの」にたとえているのです。
また、このことわざは「人間の存在の小ささや、その儚さ」を表す際にも用いられます。
「大海の一滴」の使い方
「大海の一滴」の使い方として、以下のような例文が挙げられます。
- 私たちの存在など、宇宙からみたら大海の一滴である。
- 私の悩みなど大海の一滴だと思ったら、不思議と心が軽くなった。
- 自分が本当に心からやりたいことを叶えている人など、大海の一滴であろう。
「大海の一滴」の類義語
「大海の一滴」には以下のような類義語があります。
- 大海の一粟(たいかいのいちぞく)
- 滄海の一粟(そうかいのいちぞく)
- 九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう):たくさんあるうちの極めて少ない部分のたとえ
「大海の一粟」と「滄海の一粟」は、「大海の一滴」の言い換えとも言えます。つまり、どちらも「とても広いところに、極めて小さなものがあることのたとえ」という意味を表します。
「一粟」とは、一粒の粟(あわ)のことです。粟とは、イネ科の植物のことです。粟の実がとても小粒であることから、極めて小さいもののたとえとして用いられています。
「九牛の一毛」の九牛は、数が多いことのたとえです。9頭の牛という意味ではありません。多くいる牛のなかにある一本の毛は、わずかな部分であることのたとえを表しています。
また、「九牛の一毛」は「どうでもいいほど些細でつまらないこと」という意味を表すこともあります。
「大海の一滴」の英語訳
「大海の一滴」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- a drop in the ocean
(海の中のしずく、大海の一滴) - a drop in the bucket
(バケツの中のしずく、大海の一滴) - mere fraction
(ほんの少しの小部分、大海の一滴)
まとめ
以上、この記事では「大海の一滴」について解説しました。
読み方 | 大海の一滴(たいかいのいってき) |
---|---|
意味 | とても広いところに、極めて小さなものがあることのたとえ |
類義語 | 大海の一粟、滄海の一粟、九牛の一毛 |
英語訳 | a drop in the ocean(海の中のしずく、大海の一滴) |
人間の存在が「大海の一滴」のような存在であるならば、その人間の持つ悩みは、それよりもさらに小さいものです。今日抱えている悩みなど、来年の今頃にはもう忘れてしまっていることがほとんどでしょう。
「大海の一滴」の悩みに振り回されず、1日1つずつでも幸せを探してみましょう。