「風化」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「風化(ふうか)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「風化」をざっくり言うと……

読み方風化(ふうか)
意味時間の経過に伴い、記憶や印象が薄れること。
岩石が自然の作用で破壊されていくこと。
類義語色褪せる
英語訳fade with time(時間の経過に伴い、次第に衰える)

「風化」の意味をスッキリ理解!

風化(ふうか):時間の経過に伴って、記憶や印象が薄れること。岩石が自然の作用で破壊されていくこと。

「風化」の意味を詳しく


一般的に「風化」とは、時間の経過に伴って、記憶や印象が薄れることです。

化学用語として用いられる「風化」から転じて、記憶や印象が時間に伴い薄れていくさまを意味します。

化学用語としての「風化」

「風化」はもともと化学用語です。地表の岩石が、雨風や太陽光にさらされることで次第に破壊されていく現象を指します。

「風化」は、そのプロセスによって物理的風化化学的風化に分けることができます。

物理的風化とは、温度変化や、氷などの存在によって岩石が破壊されていくことを指します。たとえば、岩石中の水が凍ることで水分の体積が増加し、その結果岩石が破壊されることは物理的風化に当たります。

また、化学的風化とは、主に水に関連する化学変化によって岩石が破壊されていくことです。例としては、岩石中の鉱物が水に溶けることで、岩石が徐々に破壊されていくことが挙げられます。

「風化」の使い方

  1. 世代交代に伴い、戦争の記憶は風化してゆくものだ。
  2. 災害に対する危機意識の風化は、なんとしてでも避けなければならない。
  3. 花崗岩の風化によって、砂まじりの土壌が形成された。
①では戦争の記憶が徐々に薄れていくさまを、②では危機意識が次第に欠落していくことを「風化」と表現しています。

なお、③では化学用語として「風化」が用いられています。

「風化」の類義語

「風化」には以下のような類義語があります。

  • 色褪せる:時間の経過に伴って、性質・効果が薄れるさま
  • 侵食:雨水や河水によって、地表の岩石や土壌が削れること
「侵食」は、化学用語としての「風化」の類義語です。

「風化」の英語訳

「風化」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fade with time
    (時間の経過に伴い、次第に衰える)
  • weather
    (風雨に当てる、外気で変化する)

まとめ

以上、この記事では「風化」について解説しました。

読み方風化(ふうか)
意味時間の経過に伴い、記憶や印象が薄れること。
岩石が自然の作用で破壊されていくこと。
類義語色褪せる
英語訳fade with time(時間の経過に伴い、次第に衰える)

月日の経過と共に、自然と意識や記憶が薄れていくのが世の常ですね。しかし、災害に対する危機意識や戦争の記憶は風化させたくないものです。

「風化」の意味や使い方を正しく捉えて、きちんと使いこなせるようにしましょう。