「ジュゴン」と「マナティ」は、私たちにとってイルカやクジラほど身近ではないですよね。
見た目が似ているので、同じ動物として考えてしまいますが、実は違いがたくさんあるのをご存知ですか。この記事では、「ジュゴン」と「マナティ」の5つの違いについて解説します。
☆「ジュゴン」「マナティ」の違いをざっくり言うと……
ジュゴン | マナティ | |
---|---|---|
体長 | 2.5~3 m | 3~4 m |
体重 | 300~400 kg | 400~1000 kg |
生息地域 | ペルシャ湾、インドシナ半島、ボルネオ島などの太平洋の浅い海周辺 | ドミニカ共和国、キューバ、トリニダード・トバゴの河口周辺や川、湖 |
尾びれ | 三角形 | 丸い |
爪と肘 | ない | ある |
牙 | ある | ない |
主食 | 海藻 | 水草や川辺の草 |
口の形 | 下向きで平たい | 上向き |
皮膚 | なめらか | 堅い |
【1】体長と体重の違い
ジュゴンの体長と体重
「ジュゴン」の体長は2.5~3mで、体重が300~400kgです。
マナティの体長と体重
「マナティ」の体長は3~4mで、体重400~1000kgなので、「ジュゴン」よりも大型です。
【2】生息地域の違い
ジュゴンの生息地域
「ジュゴン」の生息地域は、ペルシャ湾、インドシナ半島、ボルネオ島などの太平洋の浅い海周辺です。
マナティの生息地域
「マナティ」の生息地域は、ドミニカ共和国、キューバ、トリニダード・トバゴで、河口周辺の海に生息種類もいれば、川などの淡水に生息する種類もいて、「ジュゴン」とは大きく異なります。
【3】体の構造の違い
ジュゴンの体の構造
「ジュゴン」の体の構造ですが、尾びれはイルカと同じような三角形で、爪と肘(ひじ)はありません。さらに「ジュゴン」には、一応牙がありますが、歯肉に埋もれていてとても分かりにくいです。
マナティの体の構造
「マナティ」の体の構造ですが、「ジュゴン」とは異なり、尾びれは丸いうちわのような形をしていて、爪と肘があります。しかし、「マナティ」には、牙はありません。
【4】主食と口の形の違い
ジュゴンの主食と口の形
「ジュゴン」の主食は海藻で、海底の海藻を食べるので、口は下向きになっていて平たい形です。
マナティの主食と口の形
「マナティ」の主食は水草や川辺の草で、水面に浮いている水草を食べるので、ジュゴンよりも口は上向きについています。
【5】皮膚の違い
ジュゴンの皮膚
「ジュゴン」の皮膚は、なめらかで、長くて柔らかい毛と短くて堅い毛に覆われています。
マナティの皮膚
「マナティ」の皮膚は、堅くてザラザラしているので、苔やフジツボがついていることがあります。
まとめ
以上、この記事では、「ジュゴン」と「マナティ」の5つの違いについて解説しました。
ジュゴン | マナティ | |
---|---|---|
体長 | 2.5~3 m | 3~4 m |
体重 | 300~400 kg | 400~1000 kg |
生息地域 | ペルシャ湾、インドシナ半島、ボルネオ島などの太平洋の浅い海周辺 | ドミニカ共和国、キューバ、トリニダード・トバゴの河口周辺や川、湖 |
尾びれ | 三角形 | 丸い |
爪と肘 | ない | ある |
牙 | ある | ない |
主食 | 海藻 | 水草や川辺の草 |
口の形 | 下向きで平たい | 上向き |
皮膚 | なめらか | 堅い |
「ジュゴン」と「マナティ」の違いは、たくさんありますが、見分けるには、尾びれを見るのが一番簡単ですね。参考にしてみてください。