今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アカデミック」です。
「アカデミック」の意味・使い方・語源などについてわかりやすく解説します。
☆「アカデミック」をざっくり言うと……
英語表記 | アカデミック(academic) |
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意味 | 大学などで研究されている分野の総称 |
語源 | 古代ギリシャの学校「アカデメイア」が語源 |
類義語 | 英語のscholastic |
対義語 | 英語のnon-academic、unacademic |
「アカデミック」とは?
「アカデミック」の意味を詳しく
「アカデミック」とは、大学などで研究されている分野の総称です。たとえば、心理学や物理学、政治学など、「~学」とつくものを指します。また、「着実ではあるが、昔のやり方にこだわっている」ことも表します。
学問の分野としての「アカデミック」は、否定的なイメージはありません。一方で、昔のやり方に固執しているという意味の「アカデミック」は否定的なイメージが含まれています。
さらに、「アカデミックな人」と使われることもあります。「アカデミックな人」の明確な定義はありません。しかし、ある学問についてよく知っており、状況を客観的に分析できる人が、「アカデミックな人」と呼ばれることがあります。
「アカデミック」の使い方
- 彼はアカデミックな本を多く読んでいる。
- この会社はアカデミックな雰囲気なので、新しい考え方を受け入れない傾向にある。
- 友達はアカデミックな人だ。歴史について熱心に研究をしているし、常に冷静である。
上の例文のように、「アカデミック」は学問に関する文章や、人・グループの性質を表す文章で使われます。多くの場合、「アカデミック」は本や議論、コースといった学校に関連する言葉を後ろにつけて使われます。
また、「アカデミックな人」という特殊な使い方をする場合もあります。
「アカデミック」の語源
「アカデミック」の語源は英語のacademicです。さらに、元をたどっていくと、古代ギリシャの時代にプラトンによって設立された、「アカデメイア(akademeia)」という名前の学校が「アカデミック」の語源になっています。
英語での「アカデミック」は「学術的な」という意味のほかに、2つの意味があります。
1つ目は、アート作品の作風が「斬新でなく型にはまっている」という意味です。2つ目は、「勉強が得意な人」という意味です。
「アカデミック」の類義語
「アカデミック」と同じような意味を持つ言葉として、英語のscholasticがあります。
scholasticも「アカデミック」と同じように、学校や教育に関する文章で使われます。一方で、scholasticは「学者ぶった」や「堅苦しい」というネガティブな意味を持つことがあります。
英語におけるacademicとscholasticの違いは、scholasticの方がacademicよりもフォーマルな表現だということです。そのため、通常の学校生活ではacademicの方が使用頻度は高いです。scholasticは学校の制度に関することについて使われることがあります。
たとえば、SATです。SATは略称で、正式名称はScholastic Assessment Testと呼ばれます。アメリカの高校生が大学受験のために受けるテストで、この結果によってどの大学を受けられるかが決まります。
「アカデミック」の対義語
「アカデミック」の対義語には英語のnon-academicがあります。「学問的でない」という意味があります。また、先にも書いたとおり、英語のacademicには「勉強が得意な人」という意味があります。この意味の場合の対義語はunacademicです。
academicの前にnonやunがついています。これらは打消しの意味を持つ接頭辞(※1)です。
- 接頭辞(※1):単語の前につくことで、単語の意味を変える役割を持つ⇔接尾語
まとめ
以上、この記事では「アカデミック」について解説しました。
英語表記 | アカデミック(academic) |
---|---|
意味 | 大学などで研究されている分野の総称 |
語源 | 古代ギリシャの学校「アカデメイア」が語源 |
類義語 | 英語のscholastic |
対義語 | 英語のnon-academic、unacademic |
古い方法にこだわるのではなく、常に新しい方法に目を向けていけるようになりたいですね。