「タトゥー」や「入れ墨」や「刺青」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか。
カッコいいというイメージを思い浮かべる人もいれば、怖いというイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。この記事では、「タトゥー」と「入れ墨」と「刺青」の違いについて解説します。
結論:違いは、針が入る深さ
「タトゥー」は、針の入る深さは浅いですが、「入れ墨」は、針の入る深さは深いです。「刺青」は「入れ墨」と同じ意味です。
「タトゥー」をもっと詳しく
「タトゥー」は、針の入る深さが浅いので、入れた部分の皮膚が盛り上がることはなく、絵の具などで描いたような感じに見えます。
しかし、年齢が上がるほど、「入れ墨」と呼ぶ傾向があり、年齢が下がると「タトゥー」と呼ぶ傾向があります。
機械を使ったものが洋彫りで、手で入れたものが和彫りと言われることもありますが、洋彫りでも手で入れることもありますし、和彫りでも機械を使うこともあります。
「入れ墨」をもっと詳しく
「入れ墨」は、針の入る深さが深いので、「入れ墨」を入れた部分の皮膚が盛り上がることがあります。
「入れ墨」のインクは、その名のとおり墨や朱肉などに使われる朱(しゅ)、インキや陶磁器に使われる酸化鉄です。
最近は、「入れ墨」や「タトゥー」に対していくらか寛容になってきていますが、それでも多くの温泉施設やプールでは、隠すように求められたり、入れないということがあるようです。
「刺青」をもっと詳しく
「刺青」は、「入れ墨」と同じ意味で、もともとは「しせい」と呼んでいました。
しかし、谷崎潤一郎の「刺青(しせい)」という作品が発表された後、「いれずみ」という読み方の方が一般的になりました。そして、現在では、「入れ墨」よりも「刺青」という表記の方がよく使われるようになりましたが、江戸時代に前科を持つ者の印として彫られたものは、「入れ墨」と書きます。
また、「刺青」はそのほかにも彫り物(ほりもの)、文身(ぶんしん・いれずみ)、紋身(もんしん)などと呼ばれます。
共通点
「タトゥー」と「入れ墨」の共通点は、一度入れると消すことが非常に難しいという点です。
「タトゥー」や「入れ墨」はレーザーで除去することが難しく、消したい場合には、皮膚を少しずつ切り取って縫い合わせる分割切除という方法があります。
まとめ
以上、この記事では、「タトゥー」「入れ墨」「刺青」の違いについて解説しました。
簡単にまとめてみたので、見てみましょう。
- タトゥー:皮膚に入る針の深さが浅い
- 入れ墨:皮膚に入る針の深さが深い
- 刺青:「入れ墨」と同じもの
一度入れると消すことが難しいですし、日本では様々な制約を受けるということを覚えておきましょう。