「ポッキー」と「プリッツ」。誰もが食べたことがある、日本を代表するお菓子です。もちろんチョコがついているのが「ポッキー」で、ついていないのが「プリッツ」です。
しかし、形状が非常に似ている「ポッキー」と「プリッツ」はどちらの発売が先なのか、「ポッキー」の棒の部分は「プリッツ」と全く同じなのか、どちらが人気なのか、など気になることはたくさんあります。
今回は、子どもから大人まで大好きな「ポッキー」と「プリッツ」の違いについて解説していきます。
結論:先に生まれた「プリッツ」は甘くない。「ポッキー」は甘い。
「プリッツ」にはチョコレートがコーティングされていません。
「ポッキー」をもっと詳しく
「ポッキー」は江崎グリコ株式会社が生産・販売をしているチョコレート菓子です。初めて発売されたのは1966年で、「世界で初めての棒状チョコレート菓子」として注目を集めました。棒の全体にチョコレートを塗らず、あえて一部だけ残し、持ち手を作るというアイデアが革新的だったと言われています。
既に販売していた「プリッツ」にチョコレートを塗るというアイデアを思いつき、商品化に至りました。現在売られてる最も一般的なチョコのポッキーは、赤を基調としたデザインがなされています。
「ポッキー」という名前の由来は、食べたときに鳴る「ポキン」という音です。
最も一般的なチョコの「ポッキー」の長さは約13.5cm、31.5g×2袋の箱で、318kcalです。長さが「プリッツ」よりも2cm程度短いこと、チョコがコーティングされていることから、1本あたりのカロリーでは「ポッキー」の方が高いです。
合コンや宴会の席では、「ポッキーゲーム」というゲームが行われます。これは2人が「ポッキー」を両端から同時に食べ進め、先に口を離した方が負けというゲームです。「ポッキー」以外の細い棒状の食べ物で代用されるケースもあります。
珍しい「ポッキー」
「ポッキー」といえば、チョコ味が有名ですが、それ以外にもターゲットを絞ったものや、地域限定のものがあります。例えば、次のような「ポッキー」があります。
- ポッキー贅沢ショコラティエ ブロンドショコラ味
- ポッキー贅沢ショコラティエ ベリーショコラ味
- 九州地区限定 あまおう苺
- 北陸地区限定 五郎島金時(さつまいも)
- 東北地区限定 佐藤錦(さくらんぼ)
- 北海道限定 夕張メロン
- 信州地区限定 信州巨峰
- 近畿地区限定 宇治抹茶
上記以外にも、多くの「ポッキー」があります。このラインナップから分かるように、多くのポッキーには甘い味付けがされています。
「プリッツ」をもっと詳しく
「プリッツ」は江崎グリコ株式会社が生産・販売をしているお菓子です。商品の名称・分類としては「プレッツェル」となっています。「プレッツェル」とは、小麦粉・イーストを原料とするドイツ発祥の焼き菓子です。
「プリッツ」の開発は「プレッツェル」を参考にして、1958年に始まりました。1959年には、「プレッツェル」の1種の「スティック」という棒状のお菓子が特に注目されていました。
その後1962年にはおつまみ用お菓子という位置づけで「プリッツ ソーダスティック」という商品が発売されました。しかしあまり売れませんでした。
その後1963年におつまみではなく、子供用のお菓子としての「バタープリッツ」を発売しました。これが大人気となり、売り切れが続出しました。
最も代表的な味はサラダ味ですが、これは緑を基調としたデザインになっています。一方ロースト味は、「ポッキー」同様に赤を基調としたデザインになっています。
「プリッツ」のサラダ味は、1箱あたり73g入っていて、356kcalです。1箱あたりのカロリーは、ポッキーよりも高いです。また、「プリッツ」は「ポッキー」とは異なり、塩気の強い商品が多いです。そのため塩分は高めですが、チョコのコーティングがない分、一本あたりのカロリーは低いです。
「ポッキー」の甘さは、コーティングされたチョコレート部分によるものですが、「プリッツ」の塩気は棒自体に味付けされています。棒自体への味付けという点では、「プリッツ」の方が強いです。
珍しい「プリッツ」
「プリッツ」と言えば、塩のきいたサラダ味というイメージが強いですが、様々な味の「プリッツ」があります。2017年に発売された味には、次のようなものがあります。
- プリッツ サラダ
- プリッツ ロースト
- トマトプリッツ
- プリッツ 発酵バター
- プリッツ 明太マヨ
- プリッツ おさつ
- オリーブプリッツ チーズ
- オリーブプリッツ バジル
- 超旨細プリッツ チーズ
- 超旨細プリッツ えだ⾖
ロースト味とは、練乳などのミルク成分が生地に練りこまれ、焼かれた味です。おさつとは、さつまいものことです。大多数の「プリッツ」は、甘くない味付けがされています。この味付けの違いは、「ポッキー」と「プリッツ」の大きな相違点です。
「ポッキー」vs「プリッツ」、夢の対決
2017年11月11日に「ポッキー&プリッツの日」にちなんで、江崎グリコ株式会社による「ポッキー」と「プリッツ」の人気投票が行われました。
結果はポッキーが65%、プリッツが35%を獲得し、ポッキーの勝利となりました。
まとめ
以上、この記事では、「ポッキー」と「プリッツ」の違いについて解説しました。
- ポッキー:甘い味付けが多い。チョコがコーティングされ、プリッツよりも人気がある。
- プリッツ:塩気のある味付けが多い。棒自体に味がついている。
各種メーカーの国民的お菓子は、ご当地限定商品があることが多いですが、「ポッキー」と「プリッツ」もそのうちの1つです。旅行先でお土産を見ることがあったら、少しだけ探してみてください。