今回ご紹介する言葉は熟語の「ポテンシャル」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ポテンシャル」をざっくり言うと……
読み方 | ポテンシャル(potential) |
---|---|
意味 | 可能性としての力や、潜在的な能力 |
語源 | ラテン語の “potent” |
類義語 | 将来性、伸びしろなど |
「ポテンシャル」の意味をスッキリ理解!
「ポテンシャル」の意味を詳しく
ポテンシャルとは、潜在的な能力や将来性のことを指します。能力といっても、後から身につける能力ではなく、もともと持っているがまだ開花していない能力のことです。
より具体的に説明をすると、ポテンシャルがあるということは将来を期待できる、成長が見込めるという意味になります。特に、新しい人材の採用の場において用いられることの多い言葉です。
また、マーケティング用語として商品やサービスなどの市場規模という意味も持ちます。例えば、既存の商品を売り込む市場はどのような場がいいのか、あるいはその市場が持つ可能性を考えるときに、用いられます。
そして、ポテンシャルエネルギーの略称として、用いることがあります。ポテンシャルエネルギーは物理学で使われる言葉で、ある物体がその位置に存在するということで、物体に加わるエネルギーのことです。
例えば、地面にあるボールと山の上にあるボールを比べたとき、山の上にあるボールの方がポテンシャルエネルギーは高くなります。高い位置にあればあるほど、落下時に大きな力が加わるからです。
ちなみに、ポテンシャルエネルギーは、位置エネルギーと同じ意味を持ちます。
英単語としての使われ方
- It is better to know the potential risks before operation.
(手術前に、手術の危険性を知っておく方が良いです。) - Students are aiming to develop potential abilities by learning.
(学ぶことで潜在的な能力の向上を生徒たちは目指しています。) - Parents hope for children to reach their full potential.
(子供たちが生まれつき持っている能力が全て引き出されることを、親は望んでいます。)
①と②のように、形容詞として用いられる場合と、③のように名詞として用いられる場合があります。形容詞として用いる場合、 “potential” の言葉の直後に名詞を置きます。
「ポテンシャル」の使い方
- 新卒採用の中でも、彼のポテンシャルの高さは際立っている。
- 彼のポテンシャルを引き出したあの上司は良い指導者だと言える。
- 市場規模のポテンシャルの予測が当たり、大儲けした。
- 彼女はまだ未熟だが、高いポテンシャルを秘めているように見える。
- 人事部は、個々のポテンシャルを重点的に見ている。
例文にもあるように、「ポテンシャル」という言葉は新人採用や人材育成などの場面で多用されます。例えば、企業の面接では現段階の能力値も考慮しますが、それと同等に個々の「ポテンシャル」を見ていると言われています。
なぜなら、採用した新人の数年後、あるいは数十年後の成果に期待をしているからです。
また、人材育成の場面でも個々の能力を分析して、できるだけ個々のポテンシャルを引き出そうとしています。
「ポテンシャル」の語源
ポテンシャルの語源はラテン語の “potent” です。 “potent” は、力や可能であることを意味します。この言葉から派生して、 “potential” や “power” 、 “possible” などの英単語が生まれました。
「ポテンシャル」の類義語
「ポテンシャル」には以下の類義語があります。
- 将来性:今後、発展や成功するであろうという見込み
- 潜在能力:表に出ていない、隠された能力
- 見込み:将来について期待できる可能性
- 伸びしろ:成長の余地
- 素質:生まれもつ能力や性質
まとめ
以上、この記事では「ポテンシャル」について解説しました。
読み方 | ポテンシャル(potential) |
---|---|
意味 | 可能性としての力や、潜在的な能力 |
語源 | ラテン語の “potent” |
類義語 | 将来性、伸びしろなど |
新しいことを始める前に、できないかもしれないと諦めてしまう人は多いでしょう。しかし、人には自分も知らない「ポテンシャル」があるかもしれません。行動を起こす前に諦めず、勇気を出して一歩を踏み出すことも大事ですね。