「一望千里」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一望千里(いちぼうせんり)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「一望千里」をざっくり言うと……

読み方一望千里(いちぼうせんり)
意味広々として、遥か彼方まで見渡すことができること。また、眺め(ながめ)が良いこと。
類義語一望千傾、眺望絶佳、天涯万里など
英語訳unlimited expanse (無限の広がり),boundless expanse (境界のない広がり)

「一望千里」の意味をスッキリ理解!

一望千里(いちぼうせんり)広々として、遥か彼方まで見渡すことができること。また、眺め(ながめ)がいいこと。

「一望千里」の意味を詳しく

一望千里は「広々として、遥か彼方まで見渡すことができること」や「眺めがいいこと」という意味を持つ四字熟語です。

一望千里は、「一望」と「千里」の2つの熟語から成り立っています。

一望は、「一度見ただけで」という意味です。また、千里は「遥か遠くまで」という意味を表します。

もともと「千里」は、1,000里という距離を指します。1里は約4kmなので、1,000里は4,000kmです。それが転じて、「はるか遠く」という意味を持つようになったのです。

 

「一望千里」の使い方

  1. 山の頂上から見えたのは一望千里の眺めだった。
  2. 森で火事があった。一晩で、周囲は一望千里の焼け野原になってしまった。
①では、一望千里が「眺めがいいこと」という意味で用いられています。また、②において一望千里は、「広々として、遥か彼方まで見渡すことができること」という意味で用いられています。

「一望千里」の類義語

一望千里には以下のような類義語があります。

  • 一望千傾(いちぼうせんけい):一目で遥か彼方まで見渡せること。広々とした見晴らしのいい景色のたとえ
  • 一望無垠(いちぼうむぎん):一目で彼方まで見渡せること。また、広くて見晴らしのいい景色のたとえ
  • 眺望絶佳(ちょうぼうぜっか):目の前の風景が素晴らしいことのたとえ
  • 天涯万里(てんがいばんり):空の果てのような遥か遠いところ
  • 波濤万里(はとうばんり):海で遥かに隔てられた、遠い道のり
  • 沃野万里(よくやばんり):土地の肥えた原野が、広々と続いていること
天涯万里、波濤万里、沃野万里の3つの類義語で用いられている「万里」は、「遥かな距離」や「広がり」を意味します。

「一望千里」の英語訳

一望千里を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unlimited expanse
    (無限の広がり)
  • boundless expanse
    (境界線のない広がり)
どちらにも用いられている expanse は、「広がり」や「広々とした場所」の意味です。

まとめ

以上、この記事では「一望千里」について解説しました。

読み方一望千里(いちぼうせんり)
意味広々として、遥か彼方まで見渡すことができること。また、眺め(ながめ)が良いこと。
類義語一望千傾、眺望絶佳、天涯万里など
英語訳unlimited expanse (無限の広がり),boundless expanse (境界のない広がり)

「一望千里」には多くの類義語がありますが、この機会に覚えて、使い分けられるといいですね。