今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「イミテーション」です。
「イミテーション」の言葉の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「イミテーション」をざっくり言うと……
英語表記 | イミテーション(imitation) |
---|---|
意味 | にせもの、模造品のこと |
語源 | 英語で「模造品」「ものまね」を意味する “imitation” から |
類義語 | レプリカ、ダミー |
「イミテーション」とは?
「イミテーション」の意味を詳しく
「イミテーション」とは、にせもの、模造品のことです。
本物ではなく、何かに似せて作られたもののことを指します。
「イミテーション」の使い方
- その玄関は、イミテーションフラワーで飾られていた。
- 高級品に興味のない私には、イミテーションのアクセサリーで十分だ。
- 今回の結婚式では、イミテーションケーキでケーキ入刀が行われた。
上記の例文のように、「イミテーション」は「イミテーション○○」という形で、何かの模造品を指す際に用いられます。
また、特に本物の値段が高い場合に、コストを抑えて見かけだけ似せる「イミテーション」が作られることが多いです。日本語で「模造品」や「模倣(もほう)品」と言うよりも上品に聞こえるため、広く使われている言葉となっています。
①の例文にある「イミテーションフラワー」とは、紙や布などで作られた「造花」のことです。②の例文の「イミテーションアクセサリー」とは、ガラスなどを用いてパールやダイヤモンドに似せて作った装飾品のことです。
③の「イミテーションケーキ」も、食べることのできない「にせもののケーキ」のことです。結婚式で、費用を安く抑えたい人や、ケーキの見た目の豪華さを大事にしたい人に人気のケーキとなっています。
「イミテーション」の語源
日本語の「イミテーション」の語源は英語の “imitation” です。さらに元をたどると、ラテン語で「模倣」を意味する “imitatio” が語源となっています。
ちなみに、英語でも基本的には「模造品」という同じ意味で用いられています。例えば、“imitation pearl” とは「模造真珠」のことです。他には、「ものまね」という意味もあります。“give an imitation of ~” といえば、「~のものまねをする」という意味です。
「イミテーション」の類義語
「イミテーション」には以下のような類義語があります。
- レプリカ:模写、複製のこと
- ダミー:本物の替わりとなるもの
上記2つのカタカナ語は「にせもの」という意味を持っているという点で「イミテーション」の類義語であるといえます。しかし、それぞれの使われる場面やニュアンスは異なっています。
「レプリカ」は、主に「美術品」と「スポーツの大会での優勝杯」のにせものを指す際に用いられます。
また、「ダミー」には「実際には使わず、見せかけのためだけに使うもの」という、「身代わり」に近い意味合いがあります。「イミテーション」のように「本物に似せる」というニュアンスはありません。
まとめ
以上、この記事では「イミテーション」について解説しました。
英語表記 | イミテーション(imitation) |
---|---|
意味 | にせもの、模造品のこと |
語源 | 英語で「模造品」「ものまね」を意味する “imitation” から |
類義語 | レプリカ、ダミー |
買い物をしている際に「イミテーション」の意味が分からず、本物だと思ってにせものの商品を買ってしまうのはいやですよね。
また「イミテーション」は、映画や曲のタイトルにもよく使われる言葉です。日常生活で目にする機会も多いカタカナ語なのではないでしょうか。
いざ「イミテーション」という言葉を使う場面が来た時のために、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。