トランジットの意味は?入国の必要性や空港外に出る時の扱いも解説

言葉

トランジットとは「乗り継ぎ」という意味です。

海外旅行に行く時によく使う単語ですが、実際に経験してみないと実態がわかりませんよね。

そこで今回はトランジットの意味や使い方を丁寧にわかりやすく解説します。

「トランジット」の意味

トランジット
乗り継ぎ
例:ドバイでトランジットする。

トランジットとは、「乗り継ぎ」という意味です。

また、あまり使用しませんが、以下のような意味もあります。

  • 占星術用語で「外部環境が人に与える影響」を指す
  • インターネット用語で「ネットワークを接続する方法のひとつ」
  • 建築用語で「角度を測るための機械のひとつ」

ほとんどの場合、「乗り継ぎ」で使用するのでこちらの意味を覚えておきましょう。

乗り継ぎには2つのパターンがあります。

  • 飛行機が燃料など補給するため着陸し、また離陸して目的地へ向かうこと
  • 一旦目的地へ向かう途中で着陸して、別の飛行機で目的地へ向かうこと

たとえば、シンガポールに向かう場合、飛行機が一度台湾の台北で燃料や物資を補給して、シンガポールに向かうのであればトランジットです。

一方で、シンガポールに行く場合、一度台北行きの飛行機に乗って、台北でシンガポール行きに乗り換えることもトランジットと呼びます。

違う飛行機に乗り換えることを厳密にはトランスファーとも言いますが、どちらの場合もトランジットと表現可能です。

「トランジット」の過ごし方

トランジットするために経由地に着いた後、以下のような過ごし方があります。

  • 空港内でショッピングをする
  • シャワーや仮眠などリフレッシュして過ごす
  • 市街地へ出て経由地でも観光する

空港内には、免税店をはじめとした多くのお店があります。

また、ブランド物が日本よりも安く買えることもあります。

そのため、ショッピングを楽しむのもひとつの方法です。

 

一方、そこまでアクティブに行動したくない人は、空港内のシャワーや仮眠スペースを使って休息を取れます。

そして、トランジットに時間的な余裕がある場合は、空港から市街地まで遊びに行ってみるといいでしょう。

ちなみに、トランジットのための「トランジットエリア」から出なければ、入国する必要はないとされています。

「トランジット」で気をつけること

「トランジット」では以下のような注意点があります。

  • 乗り遅れないように注意
  • 乗り継ぎのゲートに行くこと
  • 乗り継ぎ便のチケットを用意すること
  • トランジットにビザは必要か確認
  • 荷物を預け直す必要があるか確認

時間をよく見て、標識や案内に従ってゲートを間違えないように注意しましょう。

そして、自分の予約状況を再確認して、乗り継ぎのチケットがあるか、また、荷物の取り扱いについてもよく見ておきましょう。

また、乗り換えに失敗しても航空会社が救済してくれる場合があるので、諦めずにカウンターに行って交渉してみましょう。

「トランジット」の使い方

トランジットは飛行機の乗り継ぎでよく使用します。

ビジネスに限らず、旅行に行く際にも使う単語です。

また、人に限らず物流で荷物などの運び変えに関してもトランジットを使います。

実際の例文には以下のようなものがあります。

  1. 香港でトランジットする。
  2. この便はトランジットが必要だ。
  3. トランジットの時間が間に合うか心配だ。
  4. 深夜にトランジットだから眠れないかもしれない。
  5. 国内線なのにわざわざトランジットした。
  6. トランジットのためにホテル予約した。
  7. トランジットのカウンターで手続きする。
  8. トランジットモールを歩く。
  9. トランジット輸送には、荷物紛失のリスクがある。
  10. トランジット輸送で荷物を届ける。

トランジットの派生語として誕生した、トランジットモールという単語があります。

こちらは、歩行者と公共交通機関のみが通行可能な場所のことです。

普通の自動車が通行できないので、歩行者が安全といったメリットがあります。

「トランジット」の語源

トランジットの語源は英語の “transit” です。

意味はカタカナ語と同じで「乗り継ぎ」です。

また、もともとは“transit” に「横切っていくこと」という意味がありました。

そのため、現在でも「通過する」という意味があります。

「トランジット」の類義語

トランジットの類義語には以下のようなものがあります。

  • トランスファー
    違う飛行機に乗り換えること
  • ストップオーバー
    乗り継ぎ地で24時間以上滞在すること
  • バイパス
    経由

同じ飛行機、もしくは違う飛行機のどちらかに乗る場合でトランジットと表現します。

しかし、厳密には、違う飛行機に乗り換えることは、トランスファーと言います。

また、トランジットやトランスファーであっても、乗り継ぎ地で24時間以上滞在して飛行機を乗り継ぐことをストップオーバーと呼びます。

「トランジット」のまとめ

以上、この記事ではトランジットについて解説しました。

読み方トランジット
意味乗り継ぎ
語源英語の “transit”
類義語トランスファー
ストップオーバー
バイパス など

トランジットは海外旅行に行くと必ず聞く単語です。

ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方を覚えましょう。