今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アイドリング」です。
「アイドリング」の言葉の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「アイドリング」をざっくり言うと……
英語表記 | アイドリング(idling) |
---|---|
意味 | 自動車などのエンジンを、負荷をかけずに低速で空回りさせること |
語源 | 英語で「空」を意味する idling から |
「アイドリング」とは?
「アイドリング」の意味を詳しく
「アイドリング」とは、負荷をかけずに機械のエンジンを低速で空回りさせることです。「暖機運転」とも呼ばれます。
主に、自動車のエンジンやプリンター、パソコンを待機状態にしていることを指していいます。
自動車で「アイドリング」という場合、エンジンをかけているが止まっている状態のことです。自動車はエンジンに負荷をかけることで動きます。負荷をなくすとエンジンは回っていても、車は動きません。
「アイドリング」をすると、エンジンが暖まることで車が発進しやすい状態になります。また、信号待ちなどで短時間停車をする際に、毎回エンジンを完全に止めるよりも「アイドリング」をした方が、スムーズに再発進することができます。
「アイドリング」の使い方
- 寒い日に車を運転する際は、事前にアイドリングをしてエンジンを暖めるといい。
- この駐車場では、停車中のアイドリングが禁止されている。
- アイドリングストップを心がける。
上記の例文のように、「アイドリング」は車のエンジンに関係して用いられることが多いです。
③の例文にある「アイドリングストップ」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これは、「自動車の停車時にアイドリングを行わないこと」という意味です。
無駄な燃料を消費しないことで、節約と同時に排出ガスを削減できるとされています。しかし、短時間の停車の場合は再発進にかかるエネルギーの方が節約分よりも多くなることもあるので、上手く使い分けることが大切です。
「アイドリング」の語源
アイドリングの語源は、英語の “idling” です。 “idling” は、「仕事のない」「暇な」という意味を持つ動詞である “idle” の現在分詞形です。
“idle” の持つ「空(から)」という意味から、エンジンが空回りしている状態を “idling” (アイドリング)と指すようになったのです。
ちなみに、「アイドリングストップ」は和製英語であり、そのままでは英語で通じません。英語では、削減を意味する “reduction” を用いて “idle reduction” といいます。
まとめ
以上、この記事では「アイドリング」について解説しました。
英語表記 | アイドリング(idling) |
---|---|
意味 | 自動車などのエンジンを、負荷をかけずに低速で空回りさせること |
語源 | 英語で「空」を意味する idling から |
環境への意識の高まりから、排出ガスを削減できるアイドリングストップにも注目が集まっています。
いざ「アイドリング」という言葉を使う場面が来た時のために、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。