「焼きが回る」の意味とは？使い方から類語や英語まで例文付きで解説

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「焼きが回る」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「焼きが回る」をざっくり言うと……

「焼きが回る」の意味をスッキリ理解！

「焼きが回る」の意味を詳しく

「焼きが回る」は、年を取り、昔と比べて思考力や腕前が落ちるという意味のことわざです。一般的に、若いときに得意だったことが、年を取ることで昔ほど上手くできなくなる場合に使用します。

「年を取る」というと、老人になることだと思うかもしれません。しかし、この場合の「年を取る」は、高齢になることに限られません。

「昔できたことが今はできない」という点がポイントです。たとえば、子供の頃にできていたのに、大人になってできなくなった場合も「焼きが回る」を使って表現することができます。

「焼きが回る」の使い方

①・②・③の例文はいずれも、「年を取ったせいで、能力が落ちた」という意味で「焼きが回る」を使っています。

「焼きが回る」の由来

「焼きが回る」は、刀を作るときの作業が由来です。

「焼きが回る」の「焼き」は、刀を作る工程の1つである「焼き入れ」という作業のことを指します。「焼き入れ」とは、刃を火で熱することです。「焼き入れ」を行うことで、刃が強くなり切れ味が良くなります。

しかしながら、刃に火を入れすぎてしまうと、逆に刃の強度が弱くなってしまいます。刃に火が通り過ぎた状態を、年を取った状態にたとえたのが、「焼きが回る」ということわざです。

「焼きが回る」の類義語

「焼きが回る」には以下のような類義語があります。

棟とは、刀の刃とは反対側の部分のことです。

「焼きが回る」の英語訳

「焼きが回る」を英語に訳すと、次のような表現になります。

まとめ

以上、この記事では「焼きが回る」について解説しました。

以前できたことができなくなると、悲しい気持ちになるかもしれません。しかし、年齢を重ねることで、前の自分なら不可能だったことが、今なら可能になっている場合もあるでしょう。

「焼きが回る」ことばかりに気を取られず、ポジティブに生きていきましょう。