今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「スペック」です。
「スペック」の意味・使い方・語源・「ステータス」との違いについてわかりやすく解説します。
☆「スペック」をざっくり言うと……
英語表記 | スペック(spec) |
---|---|
意味 | 仕様書、または人間の能力・特性 |
語源 | 英語の “specification” |
ステータスとの違い | スペック:仕様書 ステータス:状態・地位 |
「スペック」とは?
「スペック」の意味を詳しく
スペックは英語で “spec” と表し、 日本では以下の2つの意味を持つ言葉として使われます。
- 仕様書
- 工業製品の性能、人間の能力
もともとスペックは、工業製品などに使われる仕様書のことを指す言葉でした。
しかし、この「仕様書」という意味のスペックが、やがて仕様書に記載されている「性能」自体の意味も持つようになりました。
近年では対象の幅が広がり、自動車などの工業製品に限らず、人間などにも使われるようになっています。
「スペック」の使い方
- 葉山先輩は高身長・高収入・高学歴の3拍子がそろっており、基本スペックが高い。
- カタログスペックを見るに、このパソコンの方が性能は良さそうだ。
- 自動車のスペックで一番大事なのは、間違いなく「燃費の良さ」だ。
このように、スペックは「基本スペック」「カタログスペック」などという使われ方をします。
スペックという言葉を使う際には、注意しなければいけない点が1つあります。
それは、スペックは「客観的に判断・評価することができる性能」について表す言葉だということです。
例えば、人間でいうと「身長・体重・スリーサイズ」などが挙げられます。
逆に、「優しそう」などの主観的な視点が入った特性に関しては、スペックの対象外となりますので注意しましょう。
「スペック」の語源
スペックは英語では “spec” と表しますが、これは英語の “specification” を略した言葉です。
“specification” は、「詳細・設計書・仕様書」などの意味を持っています。
このことから、省略形の “spec” も本来は「仕様書」という意味を持つ言葉です。
しかし、カタカナ語のスペックは、由来となった “spec” とは少々違った意味合いで使われます。
英語の “spec” が「仕様書」という意味で使われるのに対して、カタカナ語のスペックは「(仕様書に記載されている)性能」という意味で使われるのが一般的なのです。
「スペック」と「ステータス」との違い
「スペック」とよく似た言葉として、「ステータス」があります。
一見すると、両者は同じ言葉に思えますが、どのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、「スペック」と「ステータス」の違いについて解説していきます。
「スペック」は「仕様書」という意味を持っており、対して「ステータス」は「状態・地位」という意味を持っています。
よって、本来ならば両者は全く別の意味を持つ言葉です。
しかし、近年では「スペック」は「性能」という意味でも通じます。
それにより、「地位」などの一部の要素は、「スペック」と「ステータス」のどちらでも表すことができるようになりました。
まとめると、「スペック」と「ステータス」はもともとの意味は違うが、近年ではその境目がなくなってきているということです。
まとめ
以上、この記事では「スペック(spec)」について解説しました。
英語表記 | スペック(spec) |
---|---|
意味 | 仕様書、または人間の能力・特性 |
語源 | 英語の “specification” |
ステータスとの違い | スペック:仕様書 ステータス:状態・地位 |
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そして、このスペックが他よりも抜きん出ているかどうかは、高い評価を受けるための重要なポイントです。
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