みなさんも英語の勉強をしていると同じ読み方をする単語が出てくることがありますよね。そして、読み方が同じだと、意味がこんがらがってしまうことも多いと思います。
“clash” と “crash” と “crush” はそんな単語の1つだと思います。この3つの単語はどれも「クラッシュ」と読みますよね。意味も似ています。そこで、今回は意味がこんがりやすい“clash” と “crash” と “crush”の違いについて解説したいと思います。
このページの目次
結論: “clash” は衝突する、 “crash” は壊れる、 “crush” は押しつぶす
“clash” をもっと詳しく
“clash” は衝突するという意味です。つまり、モノとモノとがぶつかっているが、壊れてはいない状態のことです。例文を見てみましょう。
(私の車が缶にぶつかった)
この例文は車に缶がぶつかったが、双方とも壊れていないという意味です。強い風で飛んできて、車体にぶつかって後ろに転がっていったのかもしれません。
これが “clash” の一番基本的な意味で、物理的な衝突を表しています。しかし、 “clash” にはもっと抽象的な衝突という意味もあります。まず1つ目は「色と色とが調和していない」という意味です。これも例文を見てみましょう。
(彼の青いシャツは赤い靴とあってない)
これはシャツの青と靴の赤という2つの色が調和していないという意味ですよね。つまり、ヘンな組み合わせだということです。
そして、 “clash” は意見が対立しているという意味でも使うことができます。例えば、以下のように使われます。
(私たちは政治に関する意見で対立している)
これは物理的に何かがぶつかっているわけではありませんよね。しかし、「衝突している」というイメージは同じです。
“crash” をもっと詳しく
“crash” は何かと何かがぶつかって壊れる、という意味です。 “clash” とは、壊れているという点が違います。例えば、以下のように使われます。
(彼の車は缶に激突した)
この場合、缶がぶつかって缶がへこみ、車もへこんでしまった様子を表しています。この場合、缶は飲み物が入っている小さな缶ではなく、ドラム缶か何かだったのかもしれませんね。これが一番基本的な使われ方です。
そして、パソコンの「クラッシュ」も “crash” を使います。パソコンの「クラッシュ」とはパソコンがフリーズして動かなくなることです。
これはぶつかって壊れるというイメージからは少し離れていますよね。しかし、パソコンが動かなくなった→壊れている、という連想が働いているのかもしれません。
また、 “crash” には「パーティなどに強引に押し掛ける」という意味もあります。これは会場の雰囲気を壊しているので、 “crash” のイメージと合致しています。
“crash” のイメージから、イベントを破壊しているという意味にもなりそうですが、さすがにそういうわけではありません。
呼ばれていないイベントに行って勝手に飲み食いすることで少し雰囲気を悪くしているという程度の意味です。以下の例文のように使われます。
(メアリ―は妹の同窓会に押し掛けてきた)
普通、同窓会に兄弟姉妹まで招待しないですよね。この例文からは招待していないのにメアリ―が来て、雰囲気を悪くしているという様子が伝わってきます。
“crush” をもっと詳しく
“crush” とは、押しつぶすという意味です。これは双方が壊れているというよりは、片方が一方的にもう片方をぺちゃんこにしているというイメージです。これは例文のように使われます。
(彼の車は缶を押しつぶした)
この例文からは、缶が車に押しつぶされてぺちゃんこになっている様子が想像できます。
覚え方
意味がわかっても、スペルが似ているとすぐどれがどれだかわからなくなってしまいますよね。そこで、 “clash” と “crash” と “crush” の覚え方を1つ紹介します。
そして、 “crash” の “a” が上から押しつぶされて “u” になってしまいました。これが “crush” です。
まとめ
以上、この記事では、“clash” と “crash” と “crush” の違いについて解説しました。
- clash:衝突する、色が調和していない、意見が対立している、という意味
- crash:衝突したものが壊れる、呼ばれていない行事に押し掛ける、という意味
- crush:押しつぶす、という意味