「望外」の意味とは?読み方は?使い方から類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「望外(ぼうがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「望外」をざっくり言うと……

読み方望外(ぼうがい)
意味望んでいた以上に良いこと
類義語思いの外、存外
英語訳unexpected(予期しない)

「望外」の意味をスッキリ理解!

望外(ぼうがい):望んでいた以上に良いこと

「望外」の意味を詳しく

「望外」という熟語は、用いられている漢字を訓読みすると、その意味をより理解しやすくなります。

「望外」を訓読みすると「望(のぞ)みの外(そと)」と読めます。ここから、「望外」は「望んでいた、または想像していた範囲の外に出る程の良い結果」という意味を持っているのです。

ちなみに、「望外」が用いられるのは「良い結果」に対してのみです。いくら「想定の外」に出る結果であっても、それが悪いものであれば「望外」を使うことはできません。

「望外」の使い方

「望外」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. コツコツと努力を積み重ねてきた彼にとって、今回の昇進は望外の喜びだろう。
  2. 幼い頃から憧れていた航空関係の仕事に就けたことは望外の幸せである。
  3. 10年ぶりに親しかった友人と会えたのは、望外なことであった。

上記の例文のように、「望外」は「望外の~」というように形容詞の形で使われるのが一般的です。~には、例文にあるように「喜び」や「幸せ」といった前向きな単語が入ります。

「望外」の類義語

望外には以下のような類義語があります。

  • 思いの外(ほか):思っていたことと違っていること
  • 存外(ぞんがい):あることの程度などが思っていたものと違うこと

「望外」とこれらの類義語は、「事前の予想と実際の結果が異なっている」という意味において共通しています。

しかし、「思いの外」と「存外」は「望外」と違い、結果が意外であったことに対して「喜び」といった感情が必ずしも伴っている訳ではありません。例えば、「存外」は「問題は、存外早く解決した」というように、ただ単に「予想と程度が異なっていること」を表す際にも用います。

そのため、予想外の結果への嬉しい気持ちを表現する時は「望外」を用いると良いでしょう。

「望外」の英語訳

望外を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unexpected
    (予期しない)

「予想する」という意味の “expected” に、反対の意味を持たせる “un” がついているため、“unexpected” は「予想していなかった」という意味になります。

この英語表現は、日本語の「望外」と違って必ずしも「喜びの感情」を含んでいるわけではないため注意してください。

まとめ

以上、この記事では「望外」について解説しました。

読み方望外(ぼうがい)
意味望んでいた以上に良いこと
類義語思いの外、存外
英語訳unexpected(予期しない)

「望外」という熟語は、あまり日常的な言葉とは言えないでしょう。

いざ使う場面が来た時のために、言葉の意味と使い方をしっかりと理解しておきましょう。