今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リクープ」です。
「リクープ」の意味や使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「リクープ」をざっくり言うと……
英語表記 | リクープ(recoup) |
---|---|
意味 | 初期投資を回収すること |
語源 | 「取り戻す」の意味の “recoup” から |
類義語 | 元が取れる、バックする、割に合う、ペイする、採算がとれる |
「リクープ」とは?
「リクープ」の意味を詳しく
「リクープ」とは、損失を取り戻すこと、費用を回収することです。
映画業界で使われることの多いカタカナ語です。
映画の製作費分のもうけが出た時に「リクープできた」と言います。
制作にかかった資金全額を回収できたときに「リクープ率100%」と表現します。
ちなみに、映画制作費をリクープする方法は興行収入のほかにも、DVDの売り上げやレンタル料、テレビ放映など様々な方法があります。
このDVDの売り上げやレンタル料、テレビ放映などは二次利用といわれています。
映画が100%リクープできる確率はアメリカでは20%くらいといわれています。
ハリウッドでは、「10本作って1本当たれば良い」と言われることもあるそうです。
日本では3本に1本ヒットを出せば、会社全体でなんとか黒字になるそうです。
「リクープ」の使い方
- 自分のミスでできた損失をリクープしなければいけない。
- 初期費用をリクープした。
- あのプロジェクトはリクープできた。
- リクープできなかったあの事業は失敗だった。
「リクープ」の語源
「リクープ」の語源は英語の “recoup” です。
“recoup” は「取り戻す」「埋め合わせる」「差し引く」「控除する」などの意味の英単語です。
カタカナ語で使われる場合は、この中の「取り戻す」の部分から転じた「資金を回収する」の意味になります。
“recoup oneself for 〇〇” で「〇〇を取り戻す」という意味の文章になります。
“recoup 〇〇 from △△” で「〇〇を△△から取り戻す」となる使い方もあります。
「リクープ」の類義語
「リクープ」には以下のような類義語があります。
- ペイする
- 割に合う
- 採算がとれる
- 元が取れる
- バックが大きい
➊の「ペイする」は「支払う」という意味の “pay” にサ行変格活用の「する」がくっついたちゃんぽん語です。
ちなみに、「ちゃんぽん語」とは、「ごちゃごちゃに混ぜ合わせた言葉」の意味です。
長崎の有名料理である「ちゃんぽん」もごちゃごちゃに混ぜ合わせた料理なので「ちゃんぽん」と言うようです。
➎の「バック」は「戻ってくる」という意味から「資金の回収」という意味に転じました。
まとめ
以上、この記事では「リクープ」について解説しました。
英語表記 | リクープ(recoup) |
---|---|
意味 | 初期投資を回収すること |
語源 | 「取り戻す」の意味の “recoup” から |
類義語 | 元が取れる、バックする、割に合う、ペイする、採算がとれる |
「リクープ」は、ビジネスの場面でよく使う言葉です。
ぜひ、使いこなせるようになりましょう。
また、類義語も多いので一緒に覚えられるといいですね。