クラシックギターとアコースティックギターには弦の違いなど、10個の違いがあります。
ギターを弾いたことがないと、何が違うのかよくわかりませんよね。
そこで、今回はクラシックギターとアコースティックギターの違いについて解説します。
このページの目次
【結論】「クラシックギター」と「アコースティックギター」の10個の違い
クラシックギター(クラギ)とアコースティックギター(アコギ)には以下のような10個の違いがあります。
クラシックギター | アコースティックギター | |
---|---|---|
弦の違い | ナイロン | スチール |
音の違い | 柔らかい | シャープな音 |
演奏する姿勢 | 座る | 立つか座る |
弾き方の違い | 指弾き | 指弾きかピック |
ヘッド部分の違い | 穴が空いている | 穴が空いていない |
ナット幅 | 広い | 狭い |
指板 | マークがない | マークがある |
ボディの違い | ピックガードなし | ピックガードあり |
ブリッジの違い | 弦をくくって固定 | ブリッジピンで弦を固定 |
ジャンルの違い | クラシックやボサノバ | ブルースやフォーク |
クラシックギターはこちらです。
アコースティックギターはこちらです。
これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきたいと思います。
【1】弦の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの1つ目は、弦の種類です。
- クラシックギターの弦:ナイロン
- アコースティックギターの弦:スチール
クラシックギターはナイロン弦を使用します。
ナイロン弦は、色はやや透明になっているのが特徴です。
一方、アコースティックギターはスチール弦を使用します。 スチール弦は金属でできています。
【2】音の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの2つ目は、どんな音が出るかです。
- クラシックギターの音:柔らかい
- アコースティックギターの音:シャープ
クラシックギターの音は柔らかくてふんわりとしています。
これはナイロン弦を使用しているからです。
一方、スチール弦を使っているアコースティックギターの音は、鋭くてシュッとしています。
【3】演奏する姿勢の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの3つ目は、演奏姿勢です。
- クラシックギターの演奏姿勢
座る - アコースティックギターの演奏姿勢
立つ、もしくは座る
クラシックギターは音が柔らかくて激しい曲を演奏しないので、座って引くのが普通です。
アコースティックギターはクラシックギターに比べて激しい曲にも対応できる音色が出るので、立ったり座ったり曲に合わせて演奏姿勢を変えます。
【4】弾き方の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの4つ目は、弾き方です。
- クラシックギターの弾き方
指弾き - アコースティックギターの弾き方
指弾き、もしくはピック
クラシックギターはギターの音の繊細さを生かすため、指を使って丁寧に弾きます。
アコースティックギターは指弾きすることもあれば、ピックで大胆に弾くこともあります。
ピックは弦を弾くための爪のようなものです。
また、指弾きをすると、クラシックギターよりもシャープな音になります。
【5】ヘッド部分の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの5つ目は、ヘッド部分です。
- クラシックギターのヘッド部分
穴が空いている - アコースティックギターのヘッド部分
穴が空いていない
クラシックギターはヘッドに穴が空いています。
この穴に弦をギターのボディに対して垂直の方向に巻き付けて使用します。
一方のアコースティックギターのヘッドには穴が空いていません。
弦をギターのボディに対して平行方向に巻き付けて使用します。
【6】ナット幅の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの6つ目は、ナット幅です。
- クラシックギターのナット幅:広い
- アコースティックギターのナット幅:狭い
クラシックギターのナット幅は広くなっていて、ギターの弦を同時に押さえることに向いていません。
一方、アコースティックギターのナット幅は狭くて、弦を同時に押さえて和音を鳴らすことに向いています。
【7】指板の違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの7つ目は、指板です。
- クラシックギターの指板:マークがある
- アコースティックギターの指板:マークがない
クラシックギターの指板には、何番目のフレットか一目でわかるようなポジションマークがありません。
そのため、演奏しているときにどの辺りを抑えればよいか一瞬で判断しにくいです。
アコースティックギターの指板には、このポジションマークが目立つようについています。
演奏中でもすぐにパッと見てどこを押さえればよいか判断しやすいです。
【8】ボディの違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの8つ目は、ボディです。
- クラシックギターのボディ:ピックガードがない
- アコースティックギターのボディ:ピックガードがある
クラシックギターはピックガードがなくて、ギターの木のよさを感じる見た目になっています。
一方、アコースティックギターのボディには、ピックガードと呼ばれるパーツがついています。
アコースティックギターではピック弾きをよくするので、ボディを傷つけない働きをします。
こちらの写真の色が変わっている部分が、ピックガードです。
【9】ブリッジの違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの9つ目は、ブリッジです。
- クラシックギターのブリッジ
弦をくくって固定 - アコースティックギターのブリッジ
ブリッジピンで弦を固定
ギターのボディ側の弦を留める部分をブリッジと言います。
クラシックギターは、ブリッジに穴があるのでそこに弦をくくりつけて固定します。
アコースティックギターのブリッジにも穴はありますが、そこに差込型のピンを入れます。
そのピンと弦を絡ませることによって、弦を固定します。
【10】ジャンルの違い
クラシックギターとアコースティックギターの違いの10個目は、ジャンルです。
- クラシックギターが向いているジャンル
クラシック、ボサノバ - アコースティックギターが向いているジャンル
ブルース、フォーク
クラシックギターが向いているのは、ギターの繊細な音が必要となるクラシックやボサノバといったジャンルです。
アコースティックギターはブルースやフォークなど、ギターのノリのよさや軽快さがマッチするようなジャンルです。
また、バンド形態でもアコースティックギターの音色は溶け込みやすいという特徴があります。
「クラシックギター」と「アコースティックギター」はさらに分類可能
クラシックギターとアコースティックギターはさらに分類可能です。
それぞれ順番に解説します。
「クラシックギター」の種類
クラシックギターには以下のような種類があります。
- ガットギター
標準的なクラシックギター - エレクトリック・ナイロンギター
アンプを使用できる - フラメンコギター
表面に透明な保護シートが貼ってある - アルトギター
中南米の民族音楽でも使われる - コントラバスギター
ギターのみの演奏でよく使用
「アコースティックギター」の種類
アコースティックギターには以下のような種類があります。
- フォークギター
標準的なアコースティックギター - エレクトリック・アコースティックギター
アンプを使用できる
「エレクトリックギター」と「アコースティックギター」の違い
ギターは大きく分けて、電気を使うか使わないかで以下のようにエレキギターとアコースティックギターに分類できます。
- 電気を使う
エレキギター(エレクトリックギター) - 電気を使わない
アコースティックギター
こちらがエレクトリックギターです。
こちらに対して、ここでのアコースティックは「電気を使わない」という意味です。
また、エレクトリックギターはアコースティックギターと異なり、以下のような特徴があります。
エレクトリックギターの特徴
エレクトリックギターには以下のような特徴があります。
- 音色を変化させることが可能
- ソロではなくバンドで演奏することが多い
- 弦は金属製で細い
- アコースティックギターよりもデザインが豊富
「クラシックギター」と「アコースティックギター」の違いのまとめ
以上、この記事では、クラシックギターとアコースティックギターの10個の違いについて解説しました。
クラシックギター | アコースティックギター | |
---|---|---|
弦の違い | ナイロン | スチール |
音の違い | 柔らかい | シャープな音 |
演奏する姿勢 | 座る | 立つか座る |
弾き方の違い | 指弾き | 指弾きかピック |
ヘッド部分の違い | 穴が空いている | 穴が空いていない |
ナット幅 | 広い | 狭い |
指板 | マークがない | マークがある |
ボディの違い | ピックガードなし | ピックガードあり |
ブリッジの違い | 弦をくくって固定 | ブリッジピンで弦を固定 |
ジャンルの違い | クラシックやボサノバ | ブルースやフォーク |
クラシックギターとアコースティックギターは似ているようで全く違います。
ぜひ、この記事を参考にしてみてください。