今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「レジーム」です。
「レジーム」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「レジーム」をざっくり言うと……
英語表記 | レジーム(regime) |
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意味 | 「体制」「制度」「政治形態」などのこと |
語源 | フランス語で「体制」「制度」「政治形態」または「ダイエット」を示す“régime” |
「レジーム」とは?
「レジーム」の意味を詳しく
「レジーム」とは、「体制」「制度」「政治形態」などを幅広く示す言葉です。
したがって、ビジネスや政治などにおいてよく使われます。
例えば「戦後レジーム」や「アンシャンレジーム」という言葉をよく聞きますよね。
まず「戦後レジーム」とは、「第二次世界大戦後にできた世界秩序の体制や制度」のことです。1945年の「ポツダム宣言」も、これに当てはまります。
「ポツダム宣言」によって日本は降伏し、「連合国が敗戦後の日本を占領すること」や「日本の軍隊が完全な武装解除をすること」「基本的人権を確立すること」などを受け入れました。
そして、現在の日本国憲法も外国の指導のもと作られました。
日本の安倍晋三総理大臣は、外国から押し付けられた現在の憲法を破棄し、日本固有の明治憲法を元にした独自の憲法を制定すること、つまり「戦後レジームからの脱却」を目指しています。
次に「アンシャンレジーム」とは、フランス語で「古い制度」を意味します。
フランスでは、16世紀からフランス革命までの、平民に対して厳しく、差別的な階級制度が定められていた時代のことを「旧体制」と呼んでいます。これは、革命後の新体制と比較して使われた言葉です。
このような悲惨な状態を打開するため、市民によってフランス革命が起こされました。
「レジーム」の使い方
- ある政治家が、我が国の輸出入管理レジームを見直すべきであると主張した。
- この国にはレジーム論の専門家が他国に比べてはるかに少ない。
- 強引な方法でのレジームチェンジは、大きな反動を引き起こしかねない。
上の例文のように、「レジーム」は文章の内容によって意味が異なります。
「輸出入管理レジーム」はつまり「輸出入管理制度」を指します。
「レジーム論」において、レジームは「様々なルールの集まり」という意味があります。
そして、「レジームチェンジ」は、「体制転換」や「政権交代」を示します。
「レジーム」の語源
レジームの語源はフランス語の “régime” です。
これは、日本語で使われている意味と同様に「体制」「制度」「政治形態」などを指します。
加えて、“régime”には「ダイエット」という意味もあります。
“Je suis au régime” で、「私はダイエット中である」という文章になります。
まとめ
以上、この記事では「レジーム」について解説しました。
英語表記 | レジーム(regime) |
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意味 | 「体制」「制度」「政治形態」などのこと |
語源 | フランス語で「体制」「制度」「政治形態」または「ダイエット」を示す“régime” |
「レジーム」には、場面によって様々な使い方があることがわかりました。
「体制」「制度」「政治形態」などの、どの意味に当てはまるかを考えてみると、理解が深まるでしょう。