アサップとは「出来るだけ早く、なるべく早く」という意味です。
ビジネスシーンなどで、「遅れそうだからアサップで!」と言われたことはありませんか?
なんとなく意味は知っているけど、使い方や語源についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アサップの意味や使い方について分かりやすく解説しています。
☆アサップをざっくり言うと……
英語表記 | アサップ(ASAP) |
---|---|
意味 | 出来るだけ早く、なるべく早く |
語源 | 英語の“as soon as possible” の略 |
類義語 | なる早 immediately at the earliest など |
「アサップ」以外の略語 | BTW(by the way) FYI(for your information) TMI(too much information) など |
「アサップ」の意味
出来るだけ早く、なるべく早く
例:電車に遅れそうだから、アサップでお願い!
アサップとは、できるだけ急いで、なるべく早くという意味の形容詞です。
アサップは英語で「ASAP」「A.S.A.P」と表記するため、「エイサップ」「エイ・エス・エー・ピー」と読むこともあります。
また、英語表記の場合、大文字(ASAP)の方が小文字(asap)よりも緊急性をアピールできます。
アサップは、「なる早で!(なるべく早く)」と非常に近いニュアンスであるため、ビジネスシーンなどでよく使用されます。
「アサップ」の使い方
アサップは、「至急お願いします」と伝えたい場合に使用されます。
次に具体的な例文を見てみましょう。
- この仕事はアサップでお願いします。
- 会議に遅れそうだからアサップでね。
- 締め切り迫ってるから、アサップでお願い!
使用する際の注意点
アサップを使用する際には、以下のような注意点があります。
- 指示しているニュアンスが強い
- 明確な基準が決まっていない
- 公式な場では使えない
①指示しているニュアンスが強い
①について、アサップは「できるだけ早く!」と急かしているニュアンスがあるため、目上の人に対して使うと失礼になることがあります。
②明確な基準が決まっていない
また、②について、アサップには「この期限までに」といった明確な基準がありません。
そのため、「絶対にこの期限まで」にと伝えたい場合は、明確に日時を伝えるのが無難です。
③公式な場では使えない
③について、アサップは非常にカジュアルな言葉であるため、公式資料や会議などでの使用は控えましょう。
「アサップ」の語源
アサップの語源は、英語の “as soon as possible” です。
“as soon as possible” は「できるだけ早く」という意味の英語です。
この頭文字を取って「ASAP(アサップ)」になりました。
「アサップ」は軍隊用語
アサップは、もともと軍隊で使用されていた言葉です。
第一次世界大戦の時代に生まれたと言われています。
使い勝手の良さから、軍隊だけでなくビジネスシーンなどでも使用されるようになりました。
「アサップ」の類義語
アサップには以下のような類義語があります。
- なる早
なるべく早くの略 - immediately
直ぐに、迅速に - at the earliest
最優先に、なるべく早く
また、 “at the earliest” は「最優先で」という意味があるため、アサップよりも緊急性が高い言葉です。
その他の「ASAP」
他に「ASAP」と表記する語には、以下のようなものがあります。
- ASAFP(as soon as fuckin’ possible)
とにかく急げ! - ASAP(as slow as possible)
できるだけ遅く - ASAP Rocky
ニューヨーク出身のラッパー
「ASAFP」について
「ASAFP」は“as soon as fuckin’ possible”の略です。
“fuckin’” は悪意がある場合や怒りを表現するときだけでなく、リラックスしていたり仲間内でラフな会話する場合にも使用されます。
そのため、「ASAFP」を使うのはかなり親しい間柄だけです。
「ASAP(as slow as possible)」について
“as slow as possible” は「できるだけ遅く」という意味の英語です。
“as soon as possible” と全く逆の意味なので注意が必要です。
ただし、 “as soon as possible” の方が一般的なので、基本的には「早く」の意味でとらえていいでしょう。
「ASAP Rocky」について
ASAP Rockyは、ニューヨーク出身のラッパーです。
多くのヒット曲を生み出し、ディオール、アレキサンダーワン、コーチなどの有名ブランドの広告にも起用されています。
若い世代では、「ASAP」と聞いたら彼のことが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ただし、読み方は「アサップ」ではなく「エイサップ」です。
“Always Strive And Prosper” の略で、「常に努力し、成功する」という意味が込められています。
「アサップ」以外の略語
アサップの他にも以下のような略語が使用されています。
- BTW(by the way)
ところで - FYI(for your information)
参考までに - TMI(too much information)
そこまで聞いていない - AKA~(also known as~)
~としても知られている - IDK(I don’t know)
分からない、知らない - MTG(Meeting)
会議、打ち合わせ
BTW(by the way)について
「BTW(by the way)」は、「ところで」という意味の言葉です。
会話の途中などで、別の話題に切り替える際によく使われる言葉です。
「BTW」は目上の人にも気兼ねなく使えるため、ビジネスシーンなどさまざまな場面で使用されています。
FYI(for your information)について
「FYI(for your information)」は、参考までにという意味の言葉です。
文書の最後の方に、「FYI(参考までに)」を使用することによって、情報を付け加える際に便利な言葉です。
TMI(too much information)について
「TMI(too much information)」は、そこまで聞いていないという意味です。
「TMI(そこまで聞いていない)」は、他人が放った発言や情報に対し「行き過ぎた内容」「余計な内容」である場合によく使用されます。
具体的には、「あれはTMIだ」のような言い回しで使用されます。
ビジネスシーンよりも、日常会話でよく使われる言葉です。
AKA~(also known as~)について
「AKA~(also known as~)」は、「~としても知られています」「別名は~」という意味で使用されます。
具体的には、「植物は二酸化炭素から酸素を使います。AKA、光合成。」のように使われます。
IDK(I don’t know)について
「IDK(I don’t know)」は、「分かりません」「知らない」という意味の言葉です。
「IDK」は文中や文末で使用されます。
使い勝手の良さから、日常会話などでよく使用されています。
MTG(Meeting)について
「MTG(Meeting)」は、「会議」「打ち合わせ」という意味の言葉です。
日本のビジネスシーンでは比較的簡単な打ち合わせや定例会議などに対してよく使用されます。
「アサップ」のまとめ
以上、この記事ではアサップについて解説しました。
英語表記 | アサップ(ASAP) |
---|---|
意味 | 出来るだけ早く、なるべく早く |
語源 | 英語の“as soon as possible” の略 |
類義語 | なる早 immediately at the earliest など |
「アサップ」以外の略語 | BTW(by the way) FYI(for your information) TMI(too much information) など |
アサップはビジネスシーンなどでもさまざまな場面で使用されています。
そのため、意味や使い方についてしっかり確認しましょう。