「胆大心小」の意味とは?使い方から類義語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「胆大心小(たんだいしんしょう)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「胆大心小」をざっくり言うと……

読み方胆大心小(たんだいしんしょう)
意味大胆でいて、細かな注意を払うこと
由来『旧唐書』の「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」という文
類義語胆大細心など
英語訳being bold and courageous,but also careful and meticulous(大胆で勇気があるが、注意深くて気配りもできる)

「胆大心小」の意味をスッキリ理解!

胆大心小(たんだいしんしょう)大胆(だいたん)でいて、細かな注意を払うこと。物事を恐れずに進めながらも、小さな気をくばること。

「胆大心小」の意味を詳しく


どんなに大きなことでも乗り越えられる気の大きさを持ち合わせながらも、仲間を思いやる気持ちを持っているような人物を、「胆大心小」と表すことができます。

胆大心小な性格の人は、リーダーにふさわしい人物と言えるでしょう。

 

胆(きも)は度胸を意味し、「心」は気を配ることを意味します。

漢字の意味をそのまま四字熟語に結びつけると、「胆は大きく、気配りは細かい」となり、胆大心小の意味が成立します。

「胆大心小」の使い方

  1. 胆大心小な人物が、この会社のリーダーにふさわしい。
  2. 幼い頃、祖父に「胆大心小な人間になれ」とよく言われたものだ。
  3. Aくんは、チームを引っ張る決断力があり、仲間にも優しい。まさに胆大心小な人だ。
  4. 政治は胆大心小に進めるのが一番良い。
  5. 父の座右の銘は胆大心小である。だからこそ、社員みなから慕(した)われる大社長になれたのだろう。

「胆大心小」の由来

『旧唐書(くとうしょ)』に出てくる文が、「胆大心小」の由来です。

中国では、618〜907年に唐(とう)という王朝がありました。のちの時代になって、唐の時代の歴史をまとめた『旧唐書(くとうじょ)』という書物が書かれました。

この『旧唐書』の、「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」という文を省略したものが胆大心小です。

「胆大心小」の類義語

胆大心小には以下のような類義語があります。

  • 胆大心細(たんだいしんさい):大胆でかつ、細かな気配りができること

「胆大心小」の英語訳

胆大心小を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • being bold and courageous,but also careful and meticulous
    (大胆で勇気があるが、注意深くて気配りもできる)

まとめ

以上、この記事では「胆大心小」について解説しました。

読み方胆大心小(たんだいしんしょう)
意味大胆でいて、細かな注意を払うこと
由来『旧唐書』の「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」という文
類義語胆大細心など
英語訳being bold and courageous,but also careful and meticulous(大胆で勇気があるが、注意深くて気配りもできる)

勇敢で、かつ気配りもできる人物は、学校や職場など、どの環境においても尊敬の的になるでしょう。

胆大心小な人物とは、人間の鑑(かがみ)と言っても過言ではありません。