「ストラテジー」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ストラテジー」です。

「ストラテジー」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「ストラテジー」をざっくり言うと……

英語表記ストラテジー(strategy)
意味戦略
類義語プラン、タクティクスなど

「ストラテジー」とは?

ストラテジー(strategy):戦略

「ストラテジー」の意味を詳しく

「ストラテジー」とは英単語と同じで、戦略や作戦計画という意味を持っています。それが派生して、カタカナ語ではゲームジャンルの1つの意味もあります。

頭を使って様々な場面において、戦略を立てるゲームです。また、ビジネスにおいては経営戦略や企業戦略という意味もあります。

いかに都合よく合理的に意思決定をするかは、ビジネスだけでなく、どの場面においても重要です。合理的な意思決定をするための「ストラテジー」を、「ゲーム理論」とも呼びます。

「ストラテジー」の使い方

  1. 中国のストラテジーには一帯一路がある。
  2. 囚人のジレンマをどう攻略するのかストラテジーを立てる。
  3. 今後のビジネスのストラテジーを考える。

「ストラテジー」の使い方を理解するときに、注目するべきは主語です。「ストラテジー」は個人が主語ではなく、国家や団体という大きな集合体に対して用いられることが多いです。

つまり、「私」や「君」とセットに「ストラテジー」と使うのではなく、もっと大きな人数の団体や組織とセットで「ストラテジー」は使われることが多いのです。

つまり、「ストラテジー」は個人に関する戦略というよりも、大きな規模の戦略というニュアンスになります。それがこれらの例文です。

 

①の例文は、国家に関する例文です。例文では、中国を取り上げています。この例文は現代において、最も使われる例文です。中国は、自分の国の利益をいかに最大化しようかと考えています。

そこで、一帯一路という自国も他国も利益を受けることができる政策を立てたのです。これが「ストラテジー」です。自分の利益を上げるために、他の国に良いことをします。

その結果、他の国の経済状態も良くなる上に中国自身の経済も良くなります。誰もが得するように戦略を練ったのです。 こうした国家の考えを表すときに「ストラテジー」は使われます。

 

②の例文は、ゲーム理論に関する例文です。先ほど、ゲーム理論は「ストラテジー」と密接に関係がある説明しました。そのため、ゲーム理論の書籍や文章で「ストラテジー」という言葉はよく出てきます。

ゲーム理論自体も教科書やビジネス書によく出てくるので、「ストラテジー」もよく見かけます。

元々「ストラテジー」は、利益の最大化などあるゴールを達成するにはどうすればよいのかを考えるものです。利益を最大化するといっても色々なシチュエーションがあります。

 

例えば、相手の考えていること、つまり「ストラテジー」が分からない時もあります。もし、2人の人間がどちらか片方を裏切れば100万が貰えるとします。両方が裏切ると100万の借金です。

このルールで自分が利益を得ようとすると裏切るのが良いです。これで「ストラテジー」ができます。しかしながら相手も裏切ってくるかもしれません。そうすると両方とも損をしてしまいます。

このように相手の出方が分からない状態を囚人のジレンマと言います。こうした状況の中で、自分の利益をどう確保すれば良いのかと考えているのが例文の意味です。

この状況での「ストラテジー」を考えるわけです。ゲーム理論の中でも囚人のジレンマは有名で、それと一緒に「ストラテジー」は使われます。覚えておくと役に立ちます。

 

③の例文は、ビジネスに関する例文です。ここでの「ストラテジー」は、組織としての戦略や経営の戦略という意味です。これもビジネスの書籍などでよく使われる表現です。

例えば、コンビニを新しくどこに出店するのかというのも、「ストラテジー」に該当します。駅からすぐの場所に出店するか、車でしか行くことができないような場所に出店するのかという問いは利益に直結します。

もしかしたら、コンビニを建てた後にスーパーができて顧客を奪われるかもしれませんし、利便性が上がったことから顧客が増えるかもしれません。こうしたことを想定して対処していくことが「ストラテジー」の具体的な内容です。

ビジネスでは、「ストラテジー」を考えることが成功するかどうかに関わってくる重要な問題なのです。

「ストラテジー」の語源

「ストラテジー」は英語の “strategy” が語源です。しかし、この “strategy” も元々は英語ではなくギリシャ語だったのです。 ギリシャ語の“strategic” は動詞で、軍を導くという意味でした。

これは時代背景に、まだ戦争が日常的だったことが挙げられます。つまり、軍を導いてどう勝利するのかを考えることが戦略でした。この戦略が次第に意味が変わっていき、現在のビジネスや政治で使われる意味の戦略という意味に変わっていったのです。

「ストラテジー」の類義語

「ストラテジー」には以下のような類義語があります。

  • プラン:計画
  • タクティクス:戦術

「プラン」は、計画という意味です。日本語でもすでに一般的に普及しているので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。プランは、「旅行のプランを立てる」「家計のプランを立てる」などに使います。

「ストラテジー」と同じように、ある一定の目的を達成するためにどういうステップを踏み、いつ何をするのかを考えるという点では似ています。

 

しかしながら、「プラン」は短期的な計画について用いられる場合が多く、「ストラテジー」は大きな時間の計画の場合が多いです。

また、「プラン」は、ただ単に計画というニュアンスで使われますが、「ストラテジー」の場合だと利益をいかに確保するかというニュアンスも加わります。「ストラテジー」の方がスケールが大きめなのです。

使い分ける際には、この点を注意するようにしましょう。

 

「タクティクス」は日本語では戦術です。「ストラテジー」とセットで使われることが多いです。「タクティクス」は、「ストラテジー」に比べてミクロです。

つまり、「ストラテジー」はスケールが大きくマクロな目標や計画なのです。例えば、2100年までの目標です。それに対して「タクティクス」は個別の局面や、とある場面においての対処法などミクロな面を意味しています。

例えば、高齢者化対策のためのロボット導入などです。ある分野のある対処法なのです。似ていますが、意味しているスケールが違うのです。

まとめ

以上、この記事では「ストラテジー」について解説しました。

英語表記ストラテジー(strategy)
意味戦略
類義語プラン、タクティクスなど

「ストラテジー」は、ビジネスで非常によく使うカタカナ語です。また、ニュースやメディアでもよく出てきます。もし、意味が分かればニュースがよりよく理解できるかもしれません。ぜひこの記事で意味や使い方を覚えておきましょう。