「氷山の一角」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「氷山の一角」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「氷山の一角」をざっくり言うと……

意味表面化している事柄は、全体の一部分にすぎないこと
由来海面に見えている氷山は、全体の7分の1ほどで、ほとんどが海の下に隠れていることから
類義語片鱗を示す、一端を見せる
英語訳It’s the tip of the iceberg.(氷山の先端)

「氷山の一角」の意味をスッキリ理解!

氷山の一角:表面化していることは、全体のほんの一部分だけであるということ

「氷山の一角」の意味を詳しく

「氷山の一角」とは、明るみになっている事柄は、全体のほんの一部分だけであることを意味することわざです。

「氷山」とは、海を漂っている、高さが5メートル以上の氷のことです。氷山ができる場所は、世界中でも限られています。北半球ではグリーンランド、南半球では南極周辺で見ることができます。

「一角」とは、一部分という意味です。海に氷山が見えていても、実際はさらに大きな氷の塊が海の中にあることを表します。

このことわざは、主に悪い事柄に対して使われます。例を挙げると、政治の汚職や不正行為、犯罪行為などです。

「氷山の一角」の使い方

  1. 今回逮捕した詐欺グループは、氷山の一角にすぎない。
  2. 表を見ると児童虐待の報告数は、年々増えているが、この報告件数は、氷山の一角だという。

①の例文では、表立って出ていることは、ほんの一部だけであり、実際にはまだ多くのグループが、存在していることを意味しています。

②の例文も同様に、表面化している報告件数は、全体の一部分であり、実際にはもっと多くの虐待事件が起きていることを表します。

「氷山の一角」の由来

海面に出ている氷山は、全体の7分の1ほどで、ほとんどが海の下に隠れています。つまり、氷山は目に見える部分よりも、見えない部分の方が大きいといえます。

このことから、「氷山の一角」は、「明らかになっている事柄は、全体のほんの一部分であり、実際はもっと大きなことが隠れている」という意味になりました。

「氷山の一角」の類義語

「氷山の一角」には以下のような類義語があります。

  • 片鱗(へんりん)を示す:才能や知識のほんの一部を見せること
  • 一端を見せる:全体のほんの一部を明らかにすること

「氷山の一角」の英語訳

「氷山の一角」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • It’s the tip of the iceberg.
    (氷山の先端)

日本語を英語にそのまま直したような訳ですが、ネイティブスピーカーもよく使う言葉です。

まとめ

以上、この記事では「氷山の一角」について解説しました。

意味表面化している事柄は、全体の一部分にすぎないこと
由来海面に見えている氷山は、全体の7分の1ほどで、ほとんどが海の下に隠れていることから
類義語片鱗を示す、一端を見せる
英語訳It’s the tip of the iceberg.(氷山の先端)

ものごとを見るときは、表立っていることだけではなく、裏側には何があるのかについても考えたいですね。