今回ご紹介する言葉は、熟語の「目論見(もくろみ)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「目論見」をざっくり言うと……
読み方 | 目論見(もくろみ) |
---|---|
意味 | 計画を企てること |
語源 | 囲碁で対局中に、目を計算すること |
類義語 | 「計画」「企画」「作戦」など |
英語訳 | plan(作戦) |
「目論見」の意味をスッキリ理解!
「目論見」の意味を詳しく
「目論見」は計画を企てるという意味です。近世から使用されている言葉で、動詞の「目論(もくろ)む」の連用形を名詞化したものです。目的を達成するために、計画や策略を練る場合に使用します。
スポーツなどのように勝ち方を考える場合だけでなく、人を陥(おとしい)れるような悪い目的の場合にも使用します。ただ、特段悪い企みのことを言う場合は、「謀略(ぼうりゃく)」や「陰謀(いんぼう)」などを使います。
「目論見」の使い方
- 彼の目論見通りに試合が進んだため、勝利した。
- 私の目論見が外れたため、大損した。
- 目論見書は、有価証券届出書と同様に提出義務がある。
①の「目論見通り」とは、「想定していた通りに」という意味です。②の「目論見が外れる」とは、予想通りにことが進まなかったという意味です。
③の「目論見書」とは、有価証券の発行者やその内容を説明したものです。企業などは有価証券の募集・売り出しをする場合、必ず目論見書を作成して投資家に交付しなければいけません。
「目論見」の語源
目論見は「目論む」が変化した熟語です。目論むとは、もともと囲碁の対局中に目を計算する「目算(もくさん)」のことを言います。囲碁とは交互に石を置いていき、自分の石で囲んだ領域の広さを争うボードゲームです。そして、その広さを計算する行為を「目算」と呼びます。
目論むは、この「目算」から「物事を企てることや計画する」という意味なりました。ちなみ、目論むの「目」は囲碁の基盤の「目(もく)」から来ていますが、「論(ろ)む」の語源はわかっていません。
「目論見」の類義語
「目論見」には以下のような類義語があります。
- 計画:物事を行うために、その方法・手順などを筋道を立てて企てること
- 企画:ある事をするため、計画を立てること
- 策略:自分の目的を達成するために、相手を陥れる計画
- 作戦:戦いを進めてゆく上での計画
「目論見」の英語訳
「目論見」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- plan
(計画) - Prospect
(予想、見通し)
また、英語の例文は以下の通りです。
- My plan went wrong.
(もくろみが外れた。)
まとめ
以上、この記事では「目論見」について解説しました。
読み方 | 目論見(もくろみ) |
---|---|
意味 | 計画を企てること |
語源 | 囲碁で対局中に、目を計算すること |
類義語 | 「計画」「企画」「作戦」など |
英語訳 | plan(作戦) |
熟語の「目論見」には、このような意味や使い方があります。積極的に使用して覚えましょう。