今回ご紹介する言葉は、ことわざの「身も蓋もない(みもふたもない)」です。
言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「身も蓋もない」をざっくり言うと……
読み方 | 身も蓋もない(みもふたもない) |
---|---|
意味 | 表現があからさまで、情緒も含みもないこと |
由来 | 容器も蓋もなく、全てがさらけ出てしまっていることから |
英語訳 | It’s too outspoken.(それはあまりにも露骨である) |
「身も蓋もない」の意味をスッキリ理解!
身も蓋もない(みもふたもない):表現があからさまで、情緒も含みもないこと
「身も蓋もない」の意味を詳しく
身も蓋もないとは、表現があからさまで、情緒も含みもないことのたとえです。
主に、物事の面白みを奪うようなストレートな物の言い方に対し、批判する時に使用します。
ネガティブな意味で使われることがほとんどです。
「身も蓋もない」の使い方
- 君の夢は小説家になることでしょう。それなのに自分には執筆の才能がないだなんて、身も蓋もない発言だ。
- A子さんの身も蓋もない発言によって、空気が凍りついた。
- そんなことを言ったら身も蓋もなくて、どうしようもない。
「身も蓋もない」の由来
「身も蓋もない」の「身」は、容器・入れ物のことを指します。
つまり、「身も蓋もない」とは、容器にも入ってなければ、蓋もされていないことです。全てがさらけ出た状態を表します。
この意味が転じて「表現があからさまなこと」を意味するようになりました。
「身も蓋もない」の英語訳
「身も蓋もない」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- It’s too outspoken
(それはあまりにも露骨である) - That’s too direct.
(それはあまりにも率直だ) - I think what he said brutally honest.
(私は彼が言ったことは身も蓋もないと思う)
そのため、“outspoken” (露骨な言い方)や “direkt” (直接的な)に、「〜しすぎる」という意味の “too” をつけて、ことわざの意味合いを表現します。
まとめ
以上、この記事では「身も蓋もない」について解説しました。
読み方 | 身も蓋もない(みもふたもない) |
---|---|
意味 | 表現があからさまで、情緒も含みもないこと |
由来 | 容器も蓋もなく、全てがさらけ出てしまっていることから |
英語訳 | It’s too outspoken.(それはあまりにも露骨である) |
「身」が入れ物のことを指すということは、なかなか想像しにくいでしょう。由来を知ることで、その意味が腑に落ちることが、ことわざではよくあります。
身も蓋もない発言をすると、今まで築き上げてきた会話が崩れてしまうことがあります。
自分の感じた事をしっかりと言うのは良いです。しかし、ストレートに物を言うのではなく、少しは状況などを考慮した発言を心がけることが、会話を円滑にする鍵なのかもしれません。