今回ご紹介する言葉は、ことわざの「根も葉もない」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「根も葉もない」をざっくり言うと……
読み方 | 根も葉もない(ねもはもない) |
---|---|
意味 | 何の根拠もないこと |
由来 | 根が、植物の成長の元となる役割であることから |
類義語 | 事実無根の、口から出まかせの、根拠薄弱など |
英語訳 | groundless(事実に基づいていない) |
このページの目次
「根も葉もない」の意味をスッキリ理解!
「根も葉もない」の意味を詳しく
「根も葉もない」は、事実の様に言われていることの証拠や根拠が全くないことを意味することわざです。
「根もない」ということもあります。
特に、嘘の噂を否定するときに用いられることわざです。
「根も葉もない」の使い方
- 採用面接で、多少自分のエピソードを脚色するのは良いとしても、根も葉もない内容を話すのは、やはり間違っている。
- 有名俳優・女優同士の交際報道は、SNSを通じて急速に広まったが、実は根も葉もない噂だった。
- 例え根も葉もない内容だったとしても、マスメディアが報道すれば、事実のように扱われてしまう。
「根も葉もない」は、➁のように「噂」とくっつけて使用することが非常に多いです。
「根も葉もない」の由来
植物は、根から養分を吸い上げ、葉を増やしていきます。また、根は植物全体を支える役割があります。
このような性質から、「根も葉もない」において、根は原因・根拠のたとえとして使用されています。
一方、葉は結果のたとえになっています。
つまり「根も葉もない」は、原因となる証拠や根拠がないのだから、言われている事実(結果)もあるはずがない、という意味です。
また、「根も葉もない」は「根もない」ということがあります。このことから、語呂の関係で、意味的に不要な「葉」が加わったという説もあります。
「根も葉もない」の類義語
「根も葉もない」には以下のような類義語があります。
- 事実無根の:根拠となる事実がないこと
- 口から出まかせの:思いつくままに、でたらめな内容を話すこと
- 根拠薄弱:確固たる根拠がないこと
「根も葉もない」の英語訳
「根も葉もない」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- groundless
(事実に基づいていない) - unfounded
(事実に基づいていない) - baseless
(事実に基づいていない) - unsubstantiated
(立証されていない) - without foundation
(根拠なしに)
“groundless” “unfounded” “baseless” “ unsubstantiated” は、どれも似た意味を持つ形容詞です。
一方、 “foundation” は、「根拠、基礎」を意味する名詞です。
まとめ
以上、この記事では「根も葉もない」について解説しました。
読み方 | 根も葉もない(ねもはもない) |
---|---|
意味 | 何の根拠もないこと |
由来 | 根が、植物の成長の元となる役割であることから |
類義語 | 事実無根の、口から出まかせの、根拠薄弱など |
英語訳 | groundless(事実に基づいていない) |
「根も葉もない」噂は、人々の価値判断を間違った方向へ誘導する可能性があります。しかし、本当に「根も葉もない」のか、あるいはきちんと根拠に基づいているのかを正確に判断することは、非常に困難です。
取り入れる情報の真偽に常に注意を払いつつ、自分で間違った情報を発信しないように注意しましょう。