「和気藹々」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「和気藹々(わきあいあい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「和気藹々」をざっくり言うと……

読み方和気藹々(わきあいあい)
意味明るくなごやかな気分で溢れ、人々の仲が良いさま
由来中国の書家、李邕の『春賦』より
類義語和気藹然、和気洋洋など
対義語嫉視反目
英語訳harmonious(仲の良い)

「和気藹々」の意味をスッキリ理解!

和気藹々(わきあいあい):明るくなごやかな気分で溢れ、人々の仲が良いさま

「和気藹々」の意味を詳しく

和気藹々とは人々の仲が良く、なごやかで明るい雰囲気のことです。

「和気」は字の通りなごやかな気分、「藹」という漢字はおだやかを意味します。そして、全体で「おだやかでなごやかな気分」というさまを表しています。

「和気靄靄」と書く場合もあり、「靄」にはなごやかなさまという意味があります。

「人々の仲が良い」と聞くと、「活気がある様子」や「盛り上がる様子」のように賑やか(にぎやか)な印象を持つ方がいるでしょう。しかし、「おだやか」は落ち着いて静かな様子を、「なごやか」は気持ちがやわらいでほのぼのした様子を表すので、「和気藹々」は落ち着いた雰囲気に対して使います。

「和気藹々」の使い方

  1. このバレーボールチームは和気藹々としている。
  2. 和気藹々とした職場は働きやすい。

「和気藹々」の由来

中国唐代の書家である李邕(り よう)の書いた『春賦(はるのふ)』に、「和気藹として寓(ぐう)に充(みつ)」という文が登場します。

意味は「やわらいだ空気がなごやかに広がって、住まいに満ちている」で、これが「和気藹々」の由来となったのです。

「和気藹々」の類義語

和気藹々には以下のような類義語があります。

  • 和気藹然:おだやかでやわらいだ気分が溢れるさま。
  • 和気洋々:なごやかな気分が満ちているさま。

「和気藹然」も「和気洋洋」も後ろの2文字が異なるだけで、意味はほぼ同じです。「藹然」はおだやかな気分を、「洋洋」は満ち溢れるさまを意味します。

「和気藹々」の対義語

和気藹々には以下のような対義語があります。

  • 嫉視反目:妬み(ねたみ)合い、対立すること

「和気藹々」の英語訳

和気藹々を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • harmonious
    (仲の良い)
  • friendly
    (友好的な)
  • cozy
    (親密な)

“harmonious”はハーモニーの形容詞形です。ハーモニーは音楽でよく使われますが、人間関係の場合「仲の良い」という意味で使われます。

“cozy”は場所に対して「居心地が良い」という意味で使うことが多いですが、人間関係では「和気藹々」になります。会話の中でよく耳にする単語なので、覚えておくと便利です。

まとめ

以上、この記事では「和気藹々」について解説しました。

読み方和気藹々(わきあいあい)
意味明るくなごやかな気分で溢れ、人々の仲が良いさま
由来中国の書家、李邕の『春賦』より
類義語和気藹然、和気洋洋など
対義語嫉視反目
英語訳harmonious(仲の良い)

「和気藹々」は日常的に使われるポジティブな意味の四字熟語なので、正しい使い方を覚えておくと表現の幅が広がりますね。