今回ご紹介する言葉は、故事成語の「勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし)」です。
「勇将の下に弱卒無し」の意味、例文、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「勇将の下に弱卒無し」をざっくり言うと……
読み方 | 勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし) |
---|---|
意味 | 上に立つ者が優れていれば、その下につく者も優れているということ |
由来 | 『題連公壁』という詩の「強将の下に弱兵無し」という言葉から |
類義語 | 強将の下に弱兵無し |
英語訳 | Such captain, such retinue (この隊長にしてこの従者あり) |
このページの目次
「勇将の下に弱卒無し」の意味をスッキリ理解!
勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし):上に立つ者が優れていれば、その下につく者も優れているということ
「勇将の下に弱卒無し」の意味を詳しく
「勇将の下に弱卒無し」とは、上に立つ者が優れていれば、その下につく者も優れているということです。
強く勇ましい将軍の部下に弱い兵士はいないことから上記のような意味が生まれました。
ちなみに、「勇将」とは、勇ましく強い将軍、優れたリーダーのことを表しています。
また、「弱卒」とは弱い兵士、頼りにならない部下のことを表しています。
そして、「下に」は「もとに」と読み、「したに」と読むと間違いなので注意が必要です。
「勇将の下に弱卒無し」の例文
- 勇将の下に弱卒無しとは言うが、そのリーダーの部下には本当に優秀な人が多い。
- 勇将の下に弱卒無しだぞ。部下のことを嘆いている暇があったら自分を磨いたらどうだ。
- 勇将の下に弱卒無しなので、部下の教育には特に力を入れるようにしている。
「勇将の下に弱卒無し」の由来
「勇将の下に弱卒無し」の出典は蘇軾(そしょく)『題連公壁』という詩です。
この詩の中に「強将の下に弱兵無し」という言葉が出てきます。
これが、「勇将の下に弱卒無し」の語源になっています。
「勇将の下に弱卒無し」の類義語
「勇将の下に弱卒無し」には以下のような類義語があります。
- 強将の下に弱兵無し(きょうしょうのもとにじゃくへいなし)
「勇将の下に弱卒無し」の英語訳
「勇将の下に弱卒無し」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Such captain, such retinue.
(この隊長にしてこの従者あり) - Like master, like men.
(主人が主人なら従者も従者) - there are no cowardly soldiers under a superior general
(優秀な将軍のもとに臆病な兵士はいない) - a good officer will make good men
(いい上司はいい部下を作る)
まとめ
以上、この記事では「勇将の下に弱卒無し」について解説しました。
読み方 | 勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし) |
---|---|
意味 | 上に立つ者が優れていれば、その下につく者も優れているということ |
由来 | 『題連公壁』という詩の「強将の下に弱兵無し」という言葉から |
類義語 | 強将の下に弱兵無し |
英語訳 | Such captain, such retinue (この隊長にしてこの従者あり) |
「勇将の下に弱卒無し」はとても勉強になる表現ですよね。
組織の優秀さを見極めるときには、リーダーのことを見るといいのではないでしょうか。
そして、この言葉を使うのにピッタリな場面があったら、ぜひ使ってみたいものです。