「破竹の勢い」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「破竹の勢い(はちくのいきおい)」です。

「破竹の勢い」の意味、例文、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「破竹の勢い」をざっくり言うと……

読み方破竹の勢い(はちくのいきおい)
意味勢いが激しくてとどめることできないということ
由来『晋書』の杜預のセリフから
類義語草木も靡く、飛ぶ鳥を落とす勢い
英語訳He is ready to leap over nine hedges

「破竹の勢い」の意味をスッキリ理解!

破竹の勢い:勢いが激しくてとどめることできないということ

「破竹の勢い」の意味を詳しく

「破竹の勢い」とは、勢いが激しくてとどめることできないということです。

また、猛烈な勢いで進んでいくことも表しています。

そして、「爆竹の勢い」と表記すると間違いなので注意が必要です。

「破竹の勢い」の例文

  1. 彼の国は破竹の勢いで領土を広げていった。
  2. 彼のチームは破竹の勢いで勝ち上がっていったため、だれもが優勝を確信した。
  3. 破竹の勢いで進む彼を止められる人は当分現れそうにない。

「破竹の勢い」の由来

「破竹の勢い」の出典は『晋書(しんしょ)』の「杜預伝(とよでん)」という章です。

この章の中に、「今兵威已(すで)に振(ふる)う。譬(たとえ)ばを竹を割るが如(ごと)し。數節(すうせつ)の後、皆刃(やいば)を迎へて解け、復(また)手を著(つ)くる処(ところ)無し」という文章が出てきます。

これは、「今はこちらの軍の兵の勢いが盛んであり、それは例えるなら竹を割るときのようなもので、刃を当てれば数節の先まで割れてしまうのだから手を施すようなことは何もない」という意味を表しています。

杜預(とよ)

杜預は中国の晋で活躍した政治家、作家、将軍です。

将軍として呉を滅ぼすのに活躍しただけでなく、『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』の熱心な研究家としても知られ、彼の注釈は現在でも用いられています。

そして、「破竹の勢い」も彼の発言がもとになっています。

「破竹の勢い」の類義語

「破竹の勢い」には以下のような類義語があります。

  • 草木も靡く(くさきもなびく)
  • 飛ぶ鳥を落とす勢い

「破竹の勢い」の英語訳

「破竹の勢い」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • He is ready to leap over nine hedges.
    (九つの生垣をも飛び越えようとする勢い)
  • Irresistible force
    (あらがえない力)
  • with great force
    (すごい力)
  • with great vigour
    (すごい勢い)
  • on unstoppable manentum
    (止められない勢い)
  • There’s no stopping it once it gets going.
    (一度動き出したら止められない)

まとめ

以上、この記事では「破竹の勢い」について解説しました。

読み方破竹の勢い(はちくのいきおい)
意味勢いが激しくてとどめることできないということ
由来『晋書』の杜預のセリフから
類義語草木も靡く、飛ぶ鳥を落とす勢い
英語訳He is ready to leap over nine hedges

「破竹の勢い」は由来を考えると、とても分かりやすい表現ですよね。

そして、日常生活で使われることもあると思います。

ピッタリな場面があればぜひ使っていきたいですよね。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。