「価」と「値」はどちらも「あたい」と読みますよね。ではこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか。この記事で解説していきます。
結論:金銭を表すか数量を表すか
「価」は金銭の価値を表します。
「値」は数量を表します。
「価」をもっと詳しく
「価」は、基本的に金銭の価値を表すときに使います。
例文をいくつか紹介します。
- 商品に価をつける。
- 大根一本あたりの価を求める。
- 金銭の価が上昇する。
また、「あたい」という読み方ではなく「か」という読み方であれば、「価」は化学や数学でよく使われます。
価数という言葉があります。
化学では、原子価(※1)、イオン価(※2)、酸と塩基の価数を表します。
数学では、値の個数という意味で価数が使われます。関数で使われます。
- 原子価(※1):原子がいくつ他の原子と結合するかを表す数
- イオン価(※2):電子を受け取ったり放出したりした数を表すもの
「値」をもっと詳しく
「値」は数量を表すときに使います。
例文をいくつか紹介します。
- 計測した値を元にグラフを作成する。
- 放射能による汚染を示す値が大きい。
- 計算で求めた値が間違っていた。
このように「値」は、物事の数量を表すときに使います。また、先ほど説明したように、金銭について表すときは「価」がよく使われますが、「値」を使っても間違いではありません。
ですので、使い分けに迷ったときは「値」を使えば間違いないでしょう。
それから、「〜にあたいする」という表現がありますが、これは「価」と「値」どちらも使用できます。
まとめ
以上、この記事では、「価」と「値」の違いについて解説しました。
- 価:金銭の価値を表す
- 値:物事の数量を表す
使い方を覚えて、正しく漢字を使いたいですね。